個というkumanuts

私〇〇は様々なグループの重なりからできている。覚えている人はベン図を思い出して欲しい。二つの円の共通部分があるだろう。円を2個、3個、4個…と増やしていく。その共通部分が私〇〇なのだ。

ではそのグループから離れようと試みてみる。例えば女という円から外れる。男という円から外れる。そうすると私は男でも女でもない。浪人生という円を外れる。受験生という円を外れる。〇〇家という円から外れる。19歳という円から外れる。歌が好きという円から外れる。好きな人がいるという円から外れる。楽しいことが好きという円から外れる。できるだけ長生きするのが良いという道徳の元で生きるという円から外れる。損得利益を判断基準とする円から外れる。人間らしく生きるという円から外れる。優しく生きるという円から外れる。気を遣うという円から外れる。本心と建前があるという円から外れる。生きているという円から外れる。死んでいるという円から外れる。。。


所属している円(グループ)が多すぎて書ききれませんが(疲れました)、もしそういった全部の円から外れたら私には何が残るんでしょうか。多分何も残りません。あー悔しい。でも何も持ってないってことは、円から外れているということは、円の外側の傍観者でいられることは案外楽かもね。議論をしなくていい。どっちでもいい。だってどっちもそんなに変わらないから。


少し気になるのは、全ての円から外れた同士がどんな会話をするのかということ。

その二人には何もない。一体何を話すんだろう?


おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?