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住まいのアイテムについて〜椅子その6

自宅で使っているソファの紹介も今回で最終回になります。最終回はコロナ禍を契機に購入した私のお気に入りの一人がけソファをご紹介したいと思います。

ハンス・ウェグナーがデザインしたAP19、通称ベアチェアです。

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ベアチェアは現在、PPモブラー社でも作られていますが、こちらはAP Stolen社が製作したヴィンテージのものとなります。ベアチェアはなかなか現物を見る機会がなく、その飛び抜けた値段もあって正直なところ、あまり興味を持っていませんでした。

しかし約2年前ほどに海外出張したとき、宿泊した部屋に偶然、ヴィンテージのベアチェアが置いてあり、心ゆくまで座ることができました。その時の座り心地があまりに良かったため、以来、忘れることができないソファとなっていました。

その後、コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えるにつれて、一人でくつろぐ時間を過ごすための、自分にとっての究極の椅子を求めようと考えるようになりました。色々な椅子を試してみたのですが、結局のところ、このソファを超えるものに出会うことができず、また偶然、良い個体に巡り合えたこともあって、清水買いをすることにしました。

ウェグナーは数多くの椅子・ソファをデザインしていますが、ベアチェアはその中でも1、2を争う座り心地なのではないかと思います。このソファに座って読書をしたり何かをするのも良いのですが、何もせずにぼーっと時間を過ごしたいとき、これほど適したソファはないと思います。他の椅子と違ってこの椅子だけは、椅子に座ること自体が目的となるような気がします。ウェグナー自身が老人ホームに入るときにこの椅子を持っていったのも分かりますし、もっと早くから買っておくべきだったと思わせてくれる椅子でもあります。


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