おめめ。

3年ぶりにnote開きました。

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この柔らかさは、あなたの"それ"と一緒なんでしょ?

ーー「キスをする」それは柔らかだと聞いて バラのつぼみに口づけてみるーー 高校3年生。同じクラスに、いつも読書をしている孤独な男の子がいた。私はいつしか、彼を目で追うようになる。 ある日、彼が学ランのズボンのポケットに右手を突っ込むのを見かけた。中から取り出されたのは1冊の文庫本だった。なるほど、本を常に手にしていられるのはこういう理由か。 彼のズボンの右ポケットは文庫本のためにある。 こんなに小さくて、でも確かに素敵な空間が、この部屋の中に存在することをクラスメイト

    • 3年振りにnote開きました。

      就活、一人暮らしのコロナ禍、片思い、しんどいことが重なる時期に、noteで短歌を書いていました。 どう思い返しても真っ暗だったけど、あのしんどさを経験していて良かったと思う。 当時の短歌を見て、「本心を表現できていてすごい」と我ながら思った。 表現豊かで羨ましいと思う。 悔しいから、やっぱり再開してみたい。短歌を作ってみようと思う。 おしまい

      • 6歳の時に心臓の手術を受けた少女が、24歳の今思うこと。

        恋愛って、難しい。何もかも思うようにいかない。今だって、好きな人からのLINEの返信を待っている最中で、冗談抜きに「辛くて死んじゃう!」思っています。でも、そうしているうちに、このテーマについて書いてみたいと思えました。 私は小学生1年生の夏休みに心臓の手術を受けました。小学校の入学検診にて、「心房中隔欠損症という先天性の病気ですね」と告げられたからです。心房中隔欠損症の手術について簡単に説明すると「心臓の壁に小さな穴が空いているので、その穴を塞いでしまいましょう」というよ

        • 誰かと重なりたい。

          思い返せば ソプラノばかり歌ってきた 文化祭 アルトはイヤだって、メロディだけが美しいと思ってた 最近、壁にぶち当たって、世界から違う音がきこえてくるようになった 私は今まで、何を聞いてたんだろう ハモれる人生を送りたい 誰かを包む 誰かに被さる

        • 固定された記事

        この柔らかさは、あなたの"それ"と一緒なんでしょ?

          彼はいつだって、譲歩してくれていた。

          私だけ、いつも我慢してる。「会いたい」って送ったLINEは、何日経っても未読のまま。あちらから遊びに誘ってくれることもないし。なんで私だけ我慢してるの?って思ってた。 でも、ふとあるとき「彼は私の誘いにちゃんと応じてくれているな」と気がついた。私とペースが違うだけで、会いたいときには「いいよ」って会いに来てくれる。なんだ、優しいじゃん。 今まで、気がつかなくってごめんねと今度隣で唱えるね。

          彼はいつだって、譲歩してくれていた。

          何でもない君の言葉に、私が意味を含ませて、褒めてもいい?

          ー 住み慣れた街を案内してくれる「あそこのカレー屋普通の味だよ!」 ー 夜8時「返信くれないから、最寄り駅まで来ちゃった…」と、私は電話で告げた。すると彼は急ぐでもなく、だらだらと準備をし、でもちゃんと駅まで会いに来てくれた。吉祥寺サンロードで、私たちは「久しぶり」と言い合う。 ティンダーでマッチした初日、彼は「井の頭公園にchillスポットあります!」と教えてくれた。これからその場所に、連れて行ってくれる。 着いたのは、池の縁にある一脚のベンチだった。 「どくん、ど

          何でもない君の言葉に、私が意味を含ませて、褒めてもいい?

          「靴を磨いてここにきたのね」 そう言葉をくれた面接官が、私の次の目標になった。

          雑誌の編集者になることが夢だった。大学生活では4年間、編集部で懸命に働き、満を持して就活に挑んだ。 しかし結果は全敗。内定は1社ももらえなかった。絶望したけれど、ある言葉を思い出し、再び立ち上がれた。 7月ごろ、憧れの編集長とお話しできる面接があった。彼女に会うにふさわしいと思う、パリで買った青い古着のワンピースに革のリュック、革靴で挑んだ。 部屋に入り緊張で震える私を見るなり、編集長は「あなた、靴を磨いてここにきたのね」と言ってくれた。こんなに思いやりにあふれた言葉は

          「靴を磨いてここにきたのね」 そう言葉をくれた面接官が、私の次の目標になった。

          白くて美しい彼女は、どこに行ってしまったんだろう。

          彼からの返信を四六時中待ってる。。 「なんか、しんど」。 そう思いコンビニに行くと、お墓参り用のロウソクが売っていた。適当な缶の上に置き、火を灯すとワンルームにもうひとつの空間が生まれる。 火は燃ゆることを止められない。「火」として懸命に、他を焼き尽くす。 ロウだっておんなじ。身体が失われるまで捧ぐ。 互いは互いを必要としている。なのに、結果はむごい。2つは果てるまで交わり続け、部屋には焦げ臭い匂いだけが残った。2つは出会わなかったらよかった。そうしたら、ずっと生きら

          白くて美しい彼女は、どこに行ってしまったんだろう。

          君が脳内を埋め尽くすから、私は書いて排出するね。

          私の恋愛は、ひとり遊びだよね。。私が勝手に埋めてるんだって知ってる。 好きな人のことになると必死だ。「嫌い」って言われるまでは、可能性があるんじゃないかって信じ続けてしまう。LINEの無視なんて、もがいて、もがいて、我慢すれば、いくらでも乗り越えていけてしまう。 そんなんだから昔、バイト先の先輩を3年想い続けた。何度もデートには行ってくれたけれど、ついに付き合えなかった。片思いが弾けたのは、彼に新しい彼女が出来たときだった。 「嫌い」と言われる以外に、可能性が消える瞬間

          君が脳内を埋め尽くすから、私は書いて排出するね。

          あげるつもりが、もらってばかり。パラドクス製造機の故障待ち。

          ー 今日役に立てたこと目薬を貸す これはひとつに数えさせてね ー 「好き」なんて、素直に言えたことない。 キスは1度しかしたことなかった。 誰かと向き合って寝るのなんて、夢の夢だと思ってた。 私だけ取り残されちゃったって、ずーっと悩んできたはずなのに。初めて会った彼が全部取っ払ってくれた。 今の私、彼にしてもらってばかりなんだよな。 私だって、何かしてあげたいのに。。 あれ、「してあげる」は「受け取ってもらう」と同義なんじゃない? 何をしたって、お願いしてるみ

          あげるつもりが、もらってばかり。パラドクス製造機の故障待ち。

          慌てた顔を想像するだけで、笑顔にさせてくれる君は天才なんだって伝えたい。

          ー だらしない彼の毛布は不始末火 はじっこカジられ部屋に溶けてた ー ティンダーで知り合った彼のことを好きになってしまった。本気になったらまずいなって、分かってはいるんだけど。 だって、お願いしたら気軽にお家に泊めてくれるような人。他の子にもそんな感じなんだろうなー。 「俺明日、仕事早いから、そのまま寝てていいからね」 鍵の預け場所を指定して、彼は寝る。夜中、寝相もいびきもすごくて"隣に怪獣がいる"と思った。男の子って、夜は野生に戻るんだ。。 昼になっても私は、ひた

          慌てた顔を想像するだけで、笑顔にさせてくれる君は天才なんだって伝えたい。

          大人の火遊びは、子供の頃と違って無音。

          ー 抜けた髪集めて丸め火を灯す 滅びる私煎餅の香り ー 彼はタバコを吸う。それはたくさん。 「俺にあってない間、1本くらい吸った?」って毎回聞いてくる君。 君の中毒者だってとっくにバレているから、タチ悪いよね、その質問。生憎タバコの方には興味がないよ。 でもね、ライターなら買った。ヴォ、という音と火の勢いに君への気持ちを少し燃やすの。 この間は床に落ちた髪の毛に火をつけてみたんだけどさ、煎餅の匂いがしたんだよ。 所詮、私は煎餅なんだなって知ったんだけど。。。 聞い

          大人の火遊びは、子供の頃と違って無音。

          恋人のいないクリスマス。

          ワンルームの外では道路の舗装工事が行われ、ギリリリと音が鳴り響く。コンクリートが細かく砕け、空に舞い、歩行者の肺に侵入する。 ホワイトクリスマス。。 窓枠をすり抜け、化学的な臭いが鼻に届く。私の身体に積もりゆくのは、今日も歯を食いしばり"誰かのために働く人"の優しさだ。 私はこの先、誰かのために生きられるだろうか。そのときやっと、隣に誰かがいてくれるだろう。

          恋人のいないクリスマス。

          好きになったら、ルールフル無視ジェンガの始まり。

          好きになったら、ジェンガが始まる。彼が私の心ををするすると、乱暴に、抜いていく。 「別に、倒れてもいいよねw」と、その目が言ってる。 このゲームって永遠に君のターンなんだね。私の気持ちは奪われ続け、でも優しく積み上げられる。おかしい、なんて言えない。 君が倒したはずなのに、負けるのは私だ。あとさ、雪崩れ落ちたら面倒臭せぇとほったらかすでしょ。 ジェンガがヘタクソな者同士、もうちょっと寄り添いあおうよ。?  私がまた、見かけ良く積み上げればいいのかな。

          好きになったら、ルールフル無視ジェンガの始まり。

          確実に好きだけど、失ったって痛くも痒くもない存在なんだと思おう。

          日曜日の夜、21:00。 「今から家、行ってもいいかな」なんて、LINEを送る。 何で突然、こんなことが言えた? ダメ元で、聞くということができてしまった? 恋心はいつだって、キメが細かいものだと思っていた。 歪で、まだ磨きもかけていないような感情も、恋と呼べるのだろうか。 彼の住む街は、かつて高校生だった私が通学していた場所だ。たまたまにしては素敵な巡り合わせだと、ときめいた。何回だってときめきたいから、彼の家にまた来られるように頑張りたいと思う。 昔、友人とよく

          確実に好きだけど、失ったって痛くも痒くもない存在なんだと思おう。

          どうして、こうなってしまったんだろう。

          一面の夕日を前に、全てを肯定して「よかったね」と泣きたい。

          どうして、こうなってしまったんだろう。