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自然の中で遊べる子供にしたい

先日、とある小学生のお母様のお話の中に、ぐっと心に刺さったことがあるので書き残しておきたい。

それは、3歳の娘を連れて山にハイキングに行った時の話で。山に着いた時、その子がこう言ったそうだ。

「ねえ、いつになったら遊べるところに連れて行ってくれるの?」

つまり、遊具もない、何もない山の中は、その子にとっては遊び場ではなかった。

この話を聞きながら、深く頷いてしまった。私にも身に覚えがある。保育園に通う息子たちも同じだ。

つい先日も日比谷公園を通りかかって、私は花々や木々や池に泳ぐ鳥に癒されていたのに、息子が「この公園、遊ぶとこないの?」という。

ぐるっと回ってみたら、遊具のある場所を見つけ、結局、息子2人はそこのブランコやらで熱心に遊んでいたんだけど、私はせっかく広々した日比谷公園に来たのに、もっと自然を散策して欲しかったなあと、少し残念に思った。

地方都市育ちかつ、2つ上に地元公立小に通う兄がいた私は、小さい頃、もっと自然の中で遊んでいたように思う。もちろん公園にも行っていたが、遊具で遊ぶというよりは、けいどろや缶蹴りや、それから木登りをしたり、沢に入ったり。

でも、都会で育った息子たちはどうだろう。

私がテーマパーク系が好きなこともあり、都会の便利さを活かして、遊園地、レゴランド、キッザニア、ディズニーランド、など、全て楽しむために用意された場所に連れて行く頻度も高い。近くの公園もどこも遊具が充実していて、ただの空き地みたいなところは一つもない。

だから、息子たちはそういったところで遊ぶのが普通になり過ぎていて、ただ何もないところで頭を使って遊ぶ、という経験が乏しいのかもしれない。

もちろん、テーマパークなどはそれはそれで、子供にも最高の楽しさや興奮を与えてくれる場所で、時には世界観も広げてくれるし、行くべきでないと言うつもりは毛頭ないし、我が家は今後も高い頻度で行くだろう。

ただ、同時に、何もない自然の中でも遊べるようになって欲しい。

頭を使えば、自然はどんなこともできる遊び場になる。そして、時には危険がひそんでいるので、そのリスクを考えられるようになる。

今年2021年、コロナはいつまで続くかわからないけれど、極力、自然の中で遊ばせよう。


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