難関校受験生が6年生で「失速」しないために、5年生で意識したいこと
毎年、この時期には6年生の方からも多くのご相談をいただいていますが、その中で特に多いのは次の2つのケースです。
A:塾テストの成績は5年生までは良かったが6年生から下降傾向で、実力テストでも(特に算数で)厳しい結果になっている
B:塾テストの成績は良く、実力テスト(サピックスオープン、合不合判定テストなど)でも合格判定が出ているものの、学校別模試や過去問では(特に算数で)厳しい結果になっている
両者とも「塾テスト対策」メインの学習を続けてきた受験生に多いケースですが、比較的早い時期に失速するのがA、比較的遅い時期に失速するのがBのケースになるかと思います。
「塾テスト対策」メインの学習で失速する理由は「思考力問題が解けない理由(2)」でも書きましたが、上記のケースでも取り組み方を修正すれば、ある程度は状況を改善することができます。
ただ、6年生の半ばに上記のようなケースに陥ってしまうと、入試本番までの残り時間も限られていますので、大幅な改善は難しくなります。
一方、5年生の半ばまでに取り組み方を修正すれば、試行錯誤のための時間も十分に残されていますので、大幅な改善も可能です。
5年生の内に(6年生で失速しないために)意識しておきたいのは、塾テスト対策だけでなく、難関校対策となる「プラスαの課題」を普段の学習に組み込んでいくということです。
塾の復習(宿題)やテスト対策に手一杯で、プラスαの課題を行う余裕がないという場合には、予習を行うことで状況を改善できるケースもあります。(「予習をしないから余裕がなくなる」参照)
夏休み中は時間を確保しやすく、プラスαの課題を開始するのに最適なタイミングでもあります。
5年生で難関校を目指す方は、1年後を良い状態で迎えられるべく、プランを再設計してみるのもいいかと思います。
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内容紹介(目次)
https://note.com/kumano_takaya/n/n0fabcc15c344
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