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ボーディングスクールの学費高騰にビックリ。アメリカのインフレぶりを垣間見た。

最近、ネット記事で目にすることが増えた国内外のボーディングスクール(全寮制学校)の話題。

もう30年も前になるけれど、アメリカの全寮制学校に短期留学したのを思い出した。

今ではボーディングスクールと言えば、「富裕層が~」という枕詞とセットで使われるけれど、その頃は「ザお金持ち」って感じでもなかったような。

在校生は外出時に見かける地元の高校生よりは洗練されていたし、ルーツは分からないけど外観だけで判断するとほぼ9割が白人。
平均値よりは裕福な家庭の子女だったのかもしれないけれど、アメリカのドラマで出てくるようなフツーの高校生に見えた。

しいてお金持ちエピソードを上げれば、メキシコ人留学生はみなリッチで、中でも誰それくんのお家はプライベートジェットで迎えに来る、という噂を聞いたくらい。

費用についてはうろ覚えだけれど、学費や入学金、寮費、食費、お小遣いを全て含めて、学校に直接支払った1学期(4か月)の金額は日本円で100万円は超えていなかったと思う。

エージェントを通すことになる交換留学の費用がたしか120-150万円前後で、それと大差ないからという理由で選んだのを覚えているのと、そのくらいの金額でないと、裕福なわけでもないわが家ではたぶん捻出できなかったはず。

気になって、そのアメリカの学校のHPで、2024年夏入学時の学費を調べてみたところ…

アメリカの学生なら約750万円。留学生だと何と1年間で$63000(約900万円)⁉

一括払いや兄弟での在籍なら5%割引があるようだけれど、入学金や保険、課外活動、お小遣い等々は別途。
航空券やビザ費用なども入れたら入学初年度は1000万円は必要だろう。

1年で1000万円⁇

話題になった岩手のハロウ校とほぼ同じ…

ふ、富裕層かよ…

HPを見る限り、学校自体はかつてとさほど変わらないように思う。
何か斬新な教育プログラムがあるとか、校舎や食事がゴージャスになってるようには思えない。

気付いたのは、年々学費が増額されつづけていて、2023年度と2024年度で比較すると、アメリカ人学生で年額50万円、留学生ならなんと100万円アップ。

ちなみに、当時の為替レートは、2024年現在と同じくらいの円安で1ドル=¥130-140円。
日本の私立高校の学費は、30年前とさほど変わりがない。就学支援金の対象世帯なら、むしろずっと安く済むようになっている。

1000万円x6年間の学費を払えるのは、日本では富裕層だけかもしれない。
でも、学校側としては別に富裕層を対象としている訳ではなく、海外のインフレがハンパなく、デフレの日本と物価格差ができてしまっただけなのかな?という気がしてきた。




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