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愉快痛快

投票で世が変わるとも思えぬが期待かけたい候補眩しや
(とうひょうで よがかわるとも おもえぬが きたいかけたい こうほまぶしや)

閉塞に風穴開けし選挙戦次の一歩で「あっ」と言わせろ
(へいそくに かざあなあけし せんきょせん つぎのいっぽで あっと言わせろ)

「常識」は片っ端からぶっ壊せ更地にすればどうにでもなる
(じょうしきは かたっぱしから ぶっこわせ さらちにすれば どうにでもなる)

先週末は実家のある自治体で市議選があった。両親は高齢で投票には行かなかったと思うが、議席数26の25位で当選した候補者がちょとしたニュースになっている。聞くところによるとこの選挙に出馬するために昨年9月に引っ越してきたそうだ。選挙運動中の姿を見たわけでもないし、もちろんその候補者の人となりなど知らない。もちろん、既存政党に所属せずに政治活動を行うことは至難であろう。しかし、既存政党が何か世間の為になるようなことをしているとも思えない中にあって、彼自身の知恵と才覚と人脈で何かできるのかもしれない、と思うのである。こういう人が自分に縁のある土地で市会議員に当選することが素朴に嬉しい。

親が暴力団であるとか、本人も少年院に入っていたとか逮捕歴が何回とか全身刺青とか、世間の「常識」に反する要素がいろいろある人らしい。しかし、実際に世の中で暮らしていれば、少年院だの刑務所だのに入ったことがないというだけで、そういうところの人以上に極悪な人間はいくらでもいるということぐらい皮膚感覚で了解できる。人は経歴がどうこうではないのである。真摯に政治をやりたいという人にやってもらう、というのが民主制というものだろう。その当然の姿というものを見てみたい。


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