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一般病床2日目

携帯心電図モニターと酸素計の常時装着から解放され、管やコード類を纏わずに動き回ることができるようになった。それでも、病室の外に出るときは看護師を呼ばないといけないことになっている。廊下を挟んで向かいのトイレに行くときも。また、医師、看護師、リハビリ担当、その他様々な人がちょいちょいやって来るので、うかつに病室を空けられない。それらの医師、看護師、リハビリ担当は毎回違う人で、所謂「担当」というものはないみたいだ。こちらとしてはそれで何の不満も無いのだが、医術というものは本来は信頼関係ではなかったか。この病院がどうこうというよりも、今の我々の社会がそういうふうにできているということなのだろう。ひょっとして、人と人との「信頼」というものは既に死語なのかもしれない。そう思うと、身近の狂騒のほとんどが腑に落ちる。

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