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2022年1-3月

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2022年1-3月に投稿した記事
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記事一覧

折口信夫 『日本藝能史六講』 講談社学術文庫

若い頃から民俗とか習俗というものに興味があって、学生時代は経済史のゼミに籍を置いていたり…

熊本熊
2年前
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月例落選 2022年4月号

今月からは『短歌』と『俳句』のダブル。俳句の方は12月末日消印有効で短歌は1月15日必着分。…

熊本熊
2年前
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「春日信仰と小田原文化財団 春日神霊の旅展に寄せて」 本編

標記講演会の登壇者 花山院弘匡 春日大社宮司 多川俊映 興福寺寺務老院 杉本博司 現代美術…

熊本熊
2年前
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「春日信仰と小田原文化財団 春日神霊の旅展に寄せて」 マクラ編

3月19日土曜日に小田原に行って標題の講演を聴いて、小田原に一泊し、翌20日日曜日に金沢文庫…

熊本熊
2年前
15

前野直彬 『精講 漢文』 ちくま学芸文庫

学生時代は文系だ。高校で漢文の授業は当然あった。しかし、たぶん授業以外に勉強はしていない…

熊本熊
2年前
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もひとつ『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART2』

戦争映画と言っても、戦争や戦闘そのものを描いたものもあれば、戦争の影を描いたものもある。…

熊本熊
2年前
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和田誠 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ PART2』 国書刊行会

PART1は洋画だけだったが、本書は少し邦画も取り上げている。あとがきの中で和田がこんなことを書いている。 そういうところもあるかもしれないが、記憶に残るのは何かしら引っ掛かりがある所為ではないかと思うのだ。日本語を母語とする者が、腹の底から感動するような日本映画を観たとしたら、かえって一つ一つのセリフが独立して記憶に残るということは無い気がする。それは当たり前に美味いと思うものが毎日何気なく食べているものであって、所謂「御馳走」は自分のナマの状態から少し距離がある「美味し

和田誠 『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ』 国書刊行会

3月の最初の土曜日、陶芸の帰りに目的もなく立ち寄った三省堂書店池袋店で購入。平台にシリー…

熊本熊
2年前
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季刊 民族学 179 2022年1月 特集: 働くことと生きること 仕事の人類学

ぼちぼち働くこととも生きることとも縁が切れるのだが、「働く」とか「仕事」というのは人間社…

熊本熊
2年前
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月例落選 2022年3月号

角川『短歌』3月号が届く。昨年12月15日締め切り分。このところ落選続きで少し焦っている。 …

熊本熊
2年前
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蛇足 『アイヌ神謡集』

けっこう長いこと国立民族学博物館や日本民藝館の友の会に入っているので、アイヌについての講…

熊本熊
2年前
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知里幸惠 編訳 『アイヌ神謡集』 岩波文庫

本書も『百年の手紙』に紹介されていたものだ。 本書にはユーカラの全てが記載されているわけ…

熊本熊
2年前
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蛇足『拝啓 マッカーサー元帥様』

前回、本書に引かれていた手紙には一切触れなかった。約50万通の中の僅かなものであり、そこか…

熊本熊
2年前
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袖井林二郎 『拝啓 マッカーサー元帥様 占領下の日本人手紙』 岩波現代文庫

先日読んだ『百年の手紙』の中に敗戦直後にGHQ総司令官ダグラス・マッカーサーへ宛てた手紙が2通紹介されていた。それらを紹介するマクラに当たる書き出しが以下のようなものだった。 それでこの『拝啓 マッカーサー元帥様』が読んでみたくなり、早速Amazonで取り寄せた。読んで驚いた。日本人って奴は大したもんだと感心した。自分はその時代を生きていないのだが、その時代を生き抜いて今も生きている親の倅である。他所の国の人のことはよく知らないのだが、主要都市が悉く焦土と化した国を、様々な