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句集苦笑

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短歌の上の句を発句として切り離し、下の句があってもなくても、それらしく見えるようにしたら俳句になるかも、と性懲りも無く安直なことを考えた。そういえば、昔、職場の後輩に「熊本さん、…
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記事一覧

日照注意

黄昏て日焼けで痛む頭皮かな 朝から頭が痛い。中ではなく皮。一昨日、ふと思い立って足利を歩…

熊本熊
1年前
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月例落選 俳句編(とりあえず最終回)2023年5月号

投函したのは1月31日。既に角川『俳句』の定期購読を終了しているので、5月号は職場近くの丸善…

熊本熊
1年前
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国宝茶碗

毎週木曜日の昼休みの時間に職場で勉強会がある。部内の各自が順番で毎回2人、ひとり15分で何…

熊本熊
1年前
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月例落選 俳句編 2023年4月号

投函したのは2022年12月28日。既に角川『俳句』の定期購読を終了しているので、4月号は陶芸教…

熊本熊
1年前
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月例落選 俳句編 2023年3月号

投函したのは2022年11月29日。既に角川『俳句』の定期購読を終了しているので、3月号は陶芸教…

熊本熊
1年前
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月例落選 俳句編 2023年2月号

投函したのは2022年10月31日。先月発行の1月号で角川『俳句』の定期購読を終了したので、2月号…

熊本熊
1年前
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藁あります

病室の窓から拝む初日の出 昨年までは若松に水引を結んだだけのものを、松の内の間、玄関に飾った。水引を昨年使いはたしたこともあり、年末近くに母が交通事故に遭って入院したこともあり、少し強めの厄払いを意識して玄関飾りを大胆にした。 12月30日の仕事納めの帰り道、東京駅前にある中央郵便局だったビルに寄る。途中、花屋があったので覗いてみたのだが、玄関飾りになりそうなものはなかった。あてがあったわけではないのだが、なんとなくKITTEに向かった。一階から上へ順々に店を覗いていくと

月例落選 俳句編 2023年1月号

角川『俳句』に投函したのは9月29日。今年も10月に奈良へ出かけたが、その直前のことである。 …

熊本熊
1年前
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月例落選 俳句編 2022年12月号 一方で拾う神あり

投函したのは8月29日。暑い盛りではあったが、9月の声を聞く頃になると気持ちとしては楽になる…

熊本熊
1年前
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終戦記念日 2022

敗戦忌それより席に座りたい はいせんき それよりせきに すわりたい 敗戦忌何も学ばぬ馬鹿…

熊本熊
2年前
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月例落選 俳句編 2022年11月号

投函したのは7月29日。暦では立秋目前だが、暑い盛りだ。気温という点では今年は厳しい夏とい…

熊本熊
1年前
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月例落選 俳句編 2022年10月号

投函したのは6月29日。27日に関東地方に梅雨明け宣言が出た(その後、「あれは違っていたかも…

熊本熊
2年前
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月例落選 俳句編 2022年9月号

投函したのは5月30日。前日29日、東京は晴天に恵まれ過ぎて31度を記録、今年最初の猛暑日とな…

熊本熊
2年前
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原爆忌 2022

原爆忌 懲りずにどこか もうひとつ 原爆忌 あれば使うか もうひとつ 「原爆忌」は広島の方は暦から言えば夏だが、長崎は立秋の後なので秋になる。しかし、俳句の季語としては「長崎忌」も含めて夏の季語として扱われるのが一般的らしい。 昨年の8月6日に原爆に因む俳句をnoteに詠んだ。毎年この日に詠んでみようと思ったが、果たしてそうそう毎年何かを思いつくものかとも思う。たまたま最近、核兵器使用の可能性について考えざるを得ないような事象が複数発生している。欧州の方は陸続きというこ