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【詐欺のお話し】千万円損しました!

タイトルの通り、普通の会社員が詐欺にあって千万円損したというお話をしようと思います!どんな詐欺なの?どうして騙されたの?詐欺師ってどんな人?騙されたお金は返ってきたの?等、皆さんが気になる疑問に赤裸々にお答えしますので、最後までお付き合いください!

詐欺の概要

わたしが騙されてしまったのは、カーシェアビジネスの詐欺です。2020年にテレビニュースでも大々的に取り上げられたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。(※参考:Yahoo!ニュースの記事

概要を説明すると、S社というカーシェアリングサービス会社が、貸し出し用の車を購入してくれるオーナを募集していました。オーナーは自分名義で車を購入しS社に預けると、車代金の10%を謝礼金として受け取ることができ、かつ、毎月ローン返済分+1万円~2万円の配当金がもらえるという投資案件でした。

つまり、ローンを組むために何枚か書類を書くだけで、50万円~100万円(購入した車の金額による)のプレゼントと、毎月1万円ほどのお小遣いがもらえるという夢のような案件です。

ところが、2020年のある日、ローン分とお小遣い1万円の振り込みが突然途絶えてしまいました。さらに私が購入したはずの高級車は、購入価格の5分の1程度の価値しかない、ボロ車であることがわかり、私はローン返済地獄に落ちてしまったのです。

なぜ騙されたのか?

騙された理由は大きく2つあると考えています。①案件自体の確認を怠ったことと、②紹介者を信じてしまったことです。

①案件自体の確認を怠ったとはどういうことかというと、カーシェアサービスがビジネスとしてきちんと成り立っているかどうかを検証しなかったということです。オーナー側に毎月ローン返済分+αの金額を振り込むために、S社はそれ以上の売上が必要です。S社は高級車を1日約1万円という破格の値段で貸し出していました。この値段では毎日貸し出されたとしても、ほとんど利益が出ないはずです。この仮説を立てたうえで、依頼件数の実績等を確認するべきだったと考えています。

②紹介者を信じてしまったことについては、、、説明は不要だと思います。わたしにこの案件を紹介してくださったのは、3年以上お付き合いがあった経営者の方でした。能力も人望もあり、わたしも大変お世話になっていたので、その方が言うなら間違えないだろうと安易に信じてしまいました。その方のご紹介だし、いろいろ疑って詮索するのは失礼だという気持ちも多少あったのだと思います。

詐欺師ってどんな人?

普通の人です。本当に普通の人です。本物の詐欺師は、見た目では絶対に判断できません。わたしに説明をしてくれたS社の幹部も、営業部長という肩書で、スーツを着て、名刺を持って、丁寧に挨拶をする人でした。物腰が柔らかく、カーシェアの説明を丁寧にしてくれたし、売りつけてくる感じもなかったです。見た目や雰囲気で詐欺師を見抜くのは不可能と思います。

騙されたお金は返ってくるの?

結論から言うと、返ってきません。詐欺師に払ったお金は、たいてい、お酒、ギャンブル、ブランド品等に使われて消えています。消えたお金は、誰がどう頑張っても戻っては来ません。騙した方が悪いですが、結局、責任は騙された方が負うしかないのです。

詐欺師は捕まるの?

詐欺師はもちろん逮捕されます。ただし、今回の案件の場合、実は、法的には詐欺として認めらていません!なぜ認められないかというと、S社はコロナによりカーシェアのビジネスが立ち行かなくなったとして、正式に破産宣告をして事業をたたんでいるからです。お金を集めるだけ集めて計画的に倒産したのか、それとも経営に失敗し、やむを得ず倒産してしまったのかは、誰も判断することはできません。その抜け道をうまく利用したのがこの案件でした。結局S社の関係者は咎められることもなく、また新しい詐欺案件を開発中との噂がたっています。

詐欺にあわないために

いかがでしたでしょうか?詐欺って本当に身近にあります!避けて通れれば良いのですが、すべてを警戒していると機会損失になるので、情報は幅広く取りつつ、それぞれの真偽を見極めるスキルを身に付けることがとても大事です。詐欺の手口を知らない人が、詐欺に騙されます。自分には関係ないと思うのではなく、こういう手口があるのだな、自分だったらどこで怪しいと気づくかな、というのを考えるきっかけにして頂けると幸いです!

詐欺で数千万円を失った私が、詐欺の見極め方について書いている記事もありますので、ぜひ読んでください!


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