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WEBデザイナーに求められるスキルはPhotoshopではない

最近、人に教える立場になったので、頭の整理のためにまとめてます。今回の話は、自身がWEB制作会社でデザイナーを8年間やって感じた主観をつらつら書いてます。

これからWEBデザイナーを目指す人やなったばかりの新人さんの参考になればと思っています。

皆さんにとってのWEBデザイナーってどんなイメージですか?

・オシャレな仕事?
・PhotoshopやIllustratorを使ってグラフィックを作る仕事?
・サイトを作る仕事?
・アイデアを形にする楽しい仕事?

思いつくのはこんな感じでしょうか?

どれも間違いではないです!
でもね、大事な部分が欠けていると思ってます。

本当に大事なのは「何のために作るのか」と「誰に何を伝えたいのか」

ではWEBデザイナーにとって、本当に大事なコトってなんでしょうか?

それはこの2つ。
・そのデザインって、何のために作るのか?
・そのデザインって、誰に何を伝えたいのか?

この2つが抜けてると、目的からそれて悪いデザインになってしまいます。

例えば、
20代や30代のOLを中心に健康意識が高まって来ているんですが、お菓子でも健康意識した商品を打ち出して新しい市場の獲得をしたい!だから新ブランドのサイトを作りたいんだ!ってクライアントの思いがあるとします。

しかし、デザイナーが「20代女性」「健康意識がある」という情報をもとにネットで検索して気に入ったデザインを真似て「落ち着いたピンクで大人の可愛らしさ・おしゃれな雰囲気を演出しました」って、デザインをすると思うんです。

それを見せられた人はどう思うでしょうか?
クライアントは新しい市場の獲得を目指してるのですが、オシャレだけだと見た人たちは興味を示してくれないかもしれないです。

ではどうすればクライアントの目的を叶う良いデザインになるのか?

そこで考えるのが、
・そのデザインって、何のために作るのか?
・そのデザインって、誰に何を伝えたいのか?

そのデザインって、何のために作るのか?
これを考えるには、まずクライアントの目的を知りましょう。
クライアントはそのサイトをなぜ作りたいのか?
商品周知のため?売上のため?
直接、聞いてみてください。
そのときのコツとして、
「作ったあとにどうなりたいですか?」って聞いてあげてください。
目先の目的ではなくクライアントの本当にやりたいビジョンが見えてきます。

そのデザインって、誰に何を伝えたいのか?
皆さんは、デザインするときに20代女性とかOLって言われて納得しちゃってないですか?私たちってそんなに簡単な存在じゃないですよね。伝えたい相手のことをもっと深く知らないといけないと思うんです。

そこで使えるのがペルソナです。仮想の人物像のことなんですが、年齢とか職業とかだけでなく、その人の生活や普段の行動、サービスや製品に対してどういう価値観を持ってるのかを言語化していくと、その人がどんなことを求めてるのか見えてきます。

さらに深く掘り下げたいときは、カスタマージャーニーマップとか共感マップ、価値観サークルを使ってみるのもありです。

最後に

私が考えるWEBデザイナーについてまとめてみました。

PhotoshopやIllustratorも大事です。でもツールは手段でしかありません。

クライアントの目的を叶えたいなら、
・そのデザインって、何のために作るのか?
・そのデザインって、誰に何を伝えたいのか?

を考えてみてください。

ところでデザイナーって構成も考えるの?って疑問に感じた方はいましたか?
もしそう感じた方はぜひ構成も考えてください。

デザインは、問題を解決するための手段です。グラフィックを作るだけでは解決できません。

どんな言葉なら伝わるのかまで考えるのがデザインです。

一人でも多くの人が、デザインはグラフィックを作る手段ではなく世の中を変えられる夢のある手段だと知ってくれたら嬉しいです。

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