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02 テディベア作家になったけど…

かつて日本にテディベアブームがあったのです。

今から20年と少し前、国営放送の趣味講座のTV番組ではゴールデンタイムにテディベアの作り方をレクチャーしていたり、
雑貨屋さんではドイツモヘアやグラスアイが売られていたり、
本屋さんでは毎月のようにベア作りの本が発売されたり、

バブル景気が終わったとはいえ、日本はまだまだ元気な頃で、アメリカンカントリーも全盛期、それはそれはテディベア界隈が賑やかな時代でした。

【テディベア】概念は諸説ありますが、アンゴラ山羊やアルパカなどの毛を植毛した、織り生地を縫い合わせて作るクマのぬいぐるみの総称。手足や首がジョイント部分で動くものが多い。発祥はドイツ説、アメリカ説があるが、製作されて100年以上のテディベアも現存しており、アンティーク品としての価値も大きい。

こんにちは、
福岡でぬいぐるみ作家をしています、ぬい撮り大好きくまこです。
ハンドメイドイベントやHPで作品を発表しています。


テディベア作りに出会う

そんな良き時代にベア作りに出会い、製作を始めたのです。が…。

昔から、熱し易くて冷めやすいお祭り気質の九州では(…いい意味でっ!)テディベア文化は上手く根付くこともなく、そのうちにバブル景気後のわずかな余韻も消え去って、日本はさらに暗い暗いトンネルに。

令和のベア好きが作るもの

それから時は経って経って令和に突入したのですが、相変わらず九州ではベア作家さんにはなかなか出会えないようなのです。

そもそも材料のドイツモヘアを手に入れるのも困難になってきました。
福岡の百貨店からはベアショップが撤退していき、頼みの綱のインターネットでもモヘアが購入できるサイトは激減です。

地元では、どのイベントに行ってみても出展しているのはアクセサリー作家さんや布作家さんが大多数を占めます。

今まで参加したイベントでは、花柄やチェック柄などの布地ベア作家の方に二人ほど出会えたくらいです。
(そのうちの一人は、ジョイント無しの縫い付け型で「クマさんのぬいぐるみ」と、ご本人が呼んでいたのでワタシのテディベア概念とは少し違うのかも知れません。)

が…なんというエンカウント率の低さでしょう。。さみしい。。

そして、長いことハンドメイドをやっていて体感したのですが、20代前後の若い作家さんは流行りの羊毛フェルトでベアを作っている方が多いようなのです。

【羊毛フェルト手芸】着色された羊の毛を、尖ったギザギザの針で刺したり、お湯に浸けて揉み固めて形作る技法。
動物のブチ模様なども粘土細工のように自由に表現できる。
細かい細工が得意で、実在のペットにソックリ模様に作る、などのスーパーリアルぬいぐるみの製作も可能。
完成後に付け足したり減らしたりすることもでき、自由度が高い事も利点の一つ。

ベアに限らず、ウサギやイヌやリスやインコ…なんでも作れちゃう新しい手芸です。

ジョイント入りのモヘアベアは時代遅れなんでしょうかね?
おばちゃん、歳を感じずにはいられません(T-T)

頑張るために探し続ける

さみしいお話ばかりになりましたが、
数年前から東京に委託したり、大阪のイベントに参加するようになったワタシは、海を渡った都会にはまだまだテディベア好きさんがたくさんいる事を確認したのです!!

…哀しき田舎住まい(笑)

都会のドールイベントでは「ぬいぐるみ」ジャンルにもたくさんベア作家さんが参加されていて、ベア好きのお客さまが足を止めてくださり、ベアの話で盛り上がり…それはそれは楽しい体験でした。

まだ頑張れる。

そう思えるようになっただけでも大収穫です。

そして、TwitterやInstagramなどを使えば県外のクマ好きさんや九州内でもなかなかイベントなどに来られないクマ好きさんにも繋がることができるようになりました。

ああ、現代人でホントに良かった。

まだ出会えていないクマ好きさんに会うために、出来ることがあるはず。。

ワタシの作家人生が続く限り、もっといろんな挑戦を続けて行きたいと思っています。


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