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タイを走る

自転車修行をしていたころに毎年行っていたタイ合宿に再び行ってきました。
7年ぶりに。2019年2月の出来事。

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久しぶりに降り立ったスワンナプーム国際空港では、新しいターミナルらしきものが建設中でした。

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自転車競技という自分にとっての海外へ行く理由を失って以来、ものすごく遠い存在になってしまっていたタイにまた再び訪れる気持ちになれたことがとても嬉しく、空港から高速バス乗り場に向かったタクシーの車内では、何か忘れていたものを思い出したような熱い気持ちでした。

タイ合宿に参加していた頃は、飛行機代を安くするために千歳から関空経由でバンコクに深夜着の便を使っていたので夕日に出会えたことも感動的。

北海道の夏よりもタイの方が暖かいので、僕にとっての夏はこっちなんじゃないか。
無い物ねだりの欲望を十分すぎるほど満たしてくれるタイは本当に最高だ。

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こうして今回も、バンコクから高速バスに乗り換え降り立ったのはタイ合宿の拠点
ナーソンリゾート。

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これまでもたくさんの選手を迎え、育ててきた、まさにとーちゃんのお家。

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こちらも変わらず、迎えてくれる自由なワンニャン倶楽部。

ここでは、3日乗って1日休むというスケジュールの中でそれぞれの選手が各スケジュールに従ってトレーニングをしている。
レースが早く始まる選手は12月頃に開始をすることもあるし、そうでない場合もう少し後。だいたい12月〜3月くらいがタイ合宿の期間。

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近くの町の定食屋さんから毎日が始まる。
タイにはあまり自炊の文化がないらしく、テイクアウトをして家で食べたり、外食をすることが日本よりも一般的。お惣菜文化度も高いような気がする。
やっぱり今日は何を頼もうかと考えたり、何が並んでいるのか見ながらオーダーを決めるのはワクワクする。
そしてオーダーを受けてくれる相手はタイ人なので、このコミュニケーションだけでも普段とは違う。何かが違う。
旅先はいつもたくさんの小さな出会いの連続だ。

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帰ってくる頃はいつも夕暮れ時。
あっという間に1日が過ぎて行く。

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練習後の定番は豆乳。タイ語ではナムトーフー。
濃いめの生姜湯で割られた豆乳で、練習の疲れを癒してくれるやさしい味。

僕の好物はタオファイという生姜湯、少し濃いめのウーロン茶のような色をしていて、少しとろみがある。
少し鼻を近づけただけでわかる強い生姜の香り。飲むときに絶対すすってはいけない。癖になる。

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豆乳屋さんのおじさん

走っているときは写真どころではないので自転車の写真はほとんどない。
走るのと撮るのは、なかなか両立ができないのが悩みだけど、もっともっと撮っていきたい。

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プロ選手やプロの卵と一緒になって走る時間は本当に格別で滞在していた2週間はあっという間に過ぎてしまった。
ちゃんと走れるように、せっせと毎日ローラーを漕いでいたのがちゃんと実になっていたのもあって、あっという間に置いていかれることもなく、充実の時間を過ごすことができた。
と同時に、選手それぞれのエネルギーに圧倒され、とても刺激的な時間だった。

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サポートいただけたら、旅に出ます。たくさん自転車に乗って、たくさん写真を撮ります。