裏山のお墓で静かに睡る
久しぶりに田舎のお墓の掃除に行きました。
日光がほとんど当たらない竹林の中に墓地があるので、何日も晴天が続いて地面がしっかりとかわいた後でないと、掃除ができません。
急な坂道をのぼり、途中で汲んだ水をこぼさないように運びます。
落ちた竹葉を集めるだけでも時間がかかります。寄ってくる虫を追い払うために火をたくと、服や髪に煙のにおいがついてしまい、後が大変です。なんでこんな場所に?・・・昔は田畑として使い物にならない土地を墓地にしたんだろうなあ。それは理解できますが、同じ村でも日当たりのいい場所にお墓があるのを見ると、やはりうらやましい!
それでも、「静かに睡る」という言葉がこれほどふさわしい場はないかもしれません。
後日、ふと気が向いて水彩画をかいてみました。彩色しないでセピア色の濃淡で表現すると、実際の薄暗いイメージが表現できるかもしれません。そんな腕はないので(笑)、ずるをして編集ソフトで加工してみました。
この裏には形もさまざまな古い墓石が10基以上かたまって並んでいます。いつのものなのか、もう文字も判読できません。
墓地から出ると、いきなりまばゆくあふれる光と緑・・・大げさだけど、「生きているってすばらしいな」と、ちょっと言ってみたくなるのです。
帰り、久しぶりに佐用町平福でしばし寄り道。「暑い、暑い~」と言いながら佐用川沿いに歩いていると、智頭急行の列車が通ったので、あわててシャッターを切りました。ラッキー!
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