【雑記】Twitterの今後について予想。
イーロン・マスクによるTwitter社買収後のアクションについて確認、その影響を予想する。
買収後のアクションについて
1.トップ解任
>パラグ・アグラヴァル最高経営責任者(CEO)、ネド・シーガル最高財務責任者(CFO)、ショーン・エジェット最高法務責任者(GC)、ヴィジャヤ・ガッデ信頼&安全最高責任者が27日深夜のうちに一斉解任となりました。
解雇
パラグ・アグラヴァル最高経営責任者(CEO)
ネド・シーガル最高財務責任者(CFO)
ショーン・エジェット最高法務責任者(GC)
ヴィジャヤ・ガッデ信頼&安全最高責任者
2.取締役会解散
株式売買が停止。
3.イーロン・マスク、CEOに就任
>取締役はイーロン・マスクひとりになりました。
4.広告収益の継続、増大を狙う
>Twitterの広告主さま宛てにラブコールを送り、「Twitterを世界でもっともリスペクトされる広告プラットフォームにする」と誓いを立てました。
5.Twitter内の違反摘発チームがコードに触れなくなる
>違反コンテンツを取り締まる信頼&安全チームは先週からコードにまともに触れてないという話も出てきました。
6.認証バッジ有料プラン、7日までに用意できなければチーム全体を解雇
>エンジニアを呼びつけて「7日までに用意しろ。できなければチームまるごとクビだ」と言いだす始末。
⇒実際に用意出来た模様。
7.VINE年内復活?
>Twitter上で投票にかけたら7対3で復活賛成票が多くて、人気ユーチューバーから「TikTokみたいになったら面白いよね」と言われてスイッチが入ったもよう。こちらの期限は年内です。
8.大幅な人員整理
>2022年10月中の全社的なレイオフを命じたことが報道により判明しました。
影響
Nワードを使ったツイートが大幅に増える
イーロン・マスクが掲げる「言論の自由(フリースピーチ)」がどれほどのものなのか、限界に挑戦するのが4ちゃんなどで大流行。買収成立から12時間で黒人差別用語のツイートが500%近く増えました。
予想とコメント
目的と方針について
基本的に「Twitter社における自身の影響力を高める」ため、「既得権益を持っているヤツを解雇して外に出す」というプランだと思われる。
単純な話、「組織として上も下もクソだ」「クソな組織を変えなければならない」というビジョンがあるなら、「今いるやつを大量解雇」というのは自然なアクションだろう。
今後のことを考えても、「誰がボス/リーダーなのか」を教育することは非常に重要。
リーダーが強気に最終決定権を振るっても、そのリーダーがナメられているならその効果は社内人員にとって半減する。
人間はどうやっても社会的な動物なので、力や尊敬のあるリーダーには従う。力も尊敬もないリーダーには付いていかない。
今後について
日本のユーザー環境
「Twitter社の日本法人は謎のBANをしたり、苦情対応も不誠実だったりと、クソ寄りな運営」という印象があり、評判もあまり良くなかった。
それだけにレイオフやトップ入れ替えによる環境変化への期待は大きい。「広告プラットフォームとしての強化を図る」という方針を考えても、このあたりの対応が変わることで、より良い環境になることを期待したい。
広告の増加
こちらは間違いなく増えるだろう。
Twitter側にも広告内容の審査やチェック体制の強化を求められる。が、このあたりは露骨にコストが掛かる要素なので、人員を増やさないまま継続し、結果として長期間ガバる可能性が高い。
イーロン・マスクは広告収益の増加を目指している。
大きな広告収益を得るためには「信頼されるプラットフォーム」になる必要があるが、それを決めるのはユーザーである。つまり、
・ある程度、信頼できるプラットフォームである
・見る価値のある広告、見るのを許せる広告が出る
とユーザーに判断させねばならない。しかし、今のTwitterで表示される広告は「見る価値のないもの」「まともな広告がない」という印象と認識が強く、故に広告自体の効果が低い。
広告自体もユーザーの興味を強く引き付けるものではなく、興味を引いたり生み出したりするような水準ではない。面白くない広告は、プラットフォーム側にネガティブな印象と影響を与える。
今までのような「広告枠を売るだけ」の殿様商売では、収益を上げるのは難しいだろう。ともあれ、効果の低い広告が出続ける可能性はまだまだ高い。
シャドウバンについて
少しだけ改善に向かうだろう。
人員の問題もあるが、そもそも有料会員化や議論しやすいプラットフォームを目指すにあたってシャドウバンの仕組みはあまり相性が良くない。
作業の優先順位はあるが、「いずれこの仕組み自体を削除する」と推測している。
ヘイト関係の対応変化
おそらく、当面は難しいだろう。
人員削減もあるが、「問題がどこにあるか」「その問題をどう対応するか」について明確な方針を打ち出し、実行するとなると、規模と時間と費用が掛かる作業になる。
そのような大きな施策を行うには、実行環境を整えてからになる。
つまり、時間がかかる。もちろん、イーロン・マスクが大胆かつシンプルな方針でバチボコにヘイトワードや論者を狩り尽くす可能性は0ではないが…。今すぐ、この方面に手を出すことはないだろう。
こんなものだろうか。
現段階での主張をまとめると、以下の内容になる。
イーロン・マスクの一存でTwitterを動かせるようになった
機能追加や仕様変化が馴染めば、急激な環境変化は起きるだろう
有料化によるマネタイズを成立させるなら、シャドウバンや広告などの変化もあるだろう
とりあえず、「元Twitter日本法人の中の人達」がだいぶアレな感じなので、そこが変わるだけでも溜飲が下がる人は多いんじゃなかろうか…。
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