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86/腑に落ちなくても生きていればいい

2023年7月14日(金)
がん告知から86日目
※2,835文字


今日は仕事終わりに、
妹が指導をしている中学の夜練習へ。
明日から県大会本番。

引退した3年生やOG達もたくさん来てくれて、
この5年間で素晴らしいチームを作ったなぁと、
兄ながら妹に関心しました。

優勝して東北大会、全国大会へ進んでほしいです。
応援しています!


さて、
昨日はゴリゴリに仕事の話をしたので、
今日は、とある話をしていこうと思います。


昨日の記事はこちらから



▼「95歳の老人の詩」


もう一度人生をやり直せるなら…

今度はもっと間違いをおかそう。

もっとくつろぎ、
もっと肩の力を抜こう。

絶対にこんなに
完璧な人間ではなく、

もっと、もっと、
愚かな人間になろう。


この世には、
実際それほど真剣に思い煩うことなど、
殆ど無いのだ。


もっと馬鹿になろう、
もっと騒ごう、
もっと不衛生に生きよう。


もっとたくさんのチャンスをつかみ、
行ったことのない場所にも
もっともっとたくさん行こう。


もっとたくさんアイスクリームを食べ、
お酒を飲み、
豆はそんなに食べないでおこう。


もっと本当の厄介ごとを抱え込み、
頭の中だけで想像する厄介ごとは、
出来る限り減らそう。


もう一度最初から人生をやり直せるなら、
春はもっと早くから裸足になり、
秋はもっと遅くまで裸足でいよう。


もっとたくさん冒険をし、
もっとたくさんのメリーゴーランドに乗り、

もっとたくさんの夕日を見て、
もっとたくさんの子供たちと真剣に遊ぼう。


もう一度人生をやり直せるなら…


だが、見ての通り、
私はもうやり直しがきかない。


私たちは人生をあまりに
厳格に考えすぎていないか?


自分に規制を引き、
他人の目を気にして、


起こりもしない未来を思い煩っては、

クヨクヨ悩んだり、
構えたり、
落ち込んだり…


もっとリラックスしよう、
もっとシンプルに生きよう、


たまには馬鹿になったり、
無鉄砲な事をして、

人生に潤いや活気、
情熱や楽しさを取り戻そう。


人生は完璧にはいかない、
だからこそ、生きがいがある。


〜ピータードラッカー 享年95歳 〜


▼頭ではわかっていても腑に落ちない自分。


先ほどの詩は、
「マネジメント」で世界的に有名な、
ピータードラッカー氏の詩です。

日本では、
「もしドラ」がブームになりましたが、
その「マネジメント」の神とされる方です。

「マネジメント」は絶対的にオススメです!
それを分かりやすくしたのが右の「もしドラ」です。


※今後、オススメ本の紹介とかも時々入れようかな。


さて、
話を戻しまして、

いかがだったでしょうか?

途中、
裸足で歩くとかメリーゴーランドとか出てきて、
少し日本文化とは違うテイストもありますが、

それでも、
詩の全体を見ると、
「もっと、これがしたかった」を感じると思います。

そして、
「もっと楽に(シンプルに)生きたらよかった」も。

世界的著名である方ですら、
後悔とまではいかなくても、
自分の人生を振り返ると、
やり直しをしたくなることがある。


僕も40年間生きてきて、
過去を振り返ると、
やり直したいことはたくさんあります。

けれども、
ボンノパの話ではないですが、
『これでいいのだ』とも思います。

ボンノパのお話、これも「オススメ記事」です。


あの時にうまくいかない経験があったからこその今があるし、

あの時に悔しい思いをしたからこその今のメンタルがある。

全てはうまく回っていると思うと、
気持ちは落ち着くし、クヨクヨしなくなる。

話が矛盾しているようだけども、
この矛盾する曖昧なグレーな心境も、
心なので行き来して当然。


『後悔しない人生を』
『今しかできないことを』

とは良く聞く言葉で、
自分もそれは頭では理解しているけれども、
どうも腑に落ちない。
(話している人の影響も多少はあるかもしれませんが)

おそらく僕が伝えたところで、
あなたにはあまり響かない。

僕が「がん」になって、
少しの説得力を持ったとして、
『後悔するな!』『今を精一杯生きろ!』
と伝えたところで、
あまり刺さらない。(僕自身に対しても)

言われたところで、
『そんなん言われなくても知っとるわ!』がオチ。

けれども、
頭では分かっているんだけど、
実体験や自分の身に迫るモノがないから、
実感が湧かずに腑に落ちない。

言葉は理解できるし、
内容も『確かにそうだよな』となっても、
腑には落ちない。


けれど、
それで良いんだと思います。

腑に落ちない自分も自分なんです。

頭では理解していても実感が湧かない自分を、
否定も批判もする必要はなくて、
『分かっちゃいるけど腑に落ちない』を、
分かっていれば良いんだと思います。

いずれその日はやってくるんです。

病気をした時なのか、
老いた時なのか、
死ぬ時なのか、
それは誰にも分かりません。

けど確かなことは、
「今日も生きている」

色々あったけど、
嫌なこともあったけど、
頭にくることもあったけど、
悲しいことがあったけど、
辛いことがあったけど、

それでも、
「今日も生きている」

生きている自分を認めることは、
なんとなく腑に落ちます。(僕は)


良いことがあった日、
嬉しいことがあった日は、
自分を見つめ直さなくても、
自分の心の声を聞かなくてもいいんです。

うまくいく波動(雰囲気)なので、
勝手に自分自身を認めちゃっているので。


大切な時は、
マイナスな時。

さっき書いたように、
嫌なこと、ムカつくこと、辛いこと、
起こらないようにしていても、
生きていれば、どこかのタイミングで起こります。

その時に、
自分を否定せずに、
『それでも今日も生きているじゃん!自分!』
って思うだけで、

自分に自信が出たりやる気になったり、
落ち込むのをやめたり、

『風呂入って寝る!!』と、
気持ちの切り替えができたりしていきます。


良い言葉、良い話を、
無理矢理自分に入れる必要もないし、

他の人が『なるほど〜』と腑に落ちていても、
それは他人であって、自分は自分。関係ない。

自分も「今」がタイミングじゃないだけで、
いつかは実感できるし、腑に落とすことができる。

焦る必要もないし、
周りと比べる必要なんてない。

生きていればそれだけでいい。

前に進めなかった日があっても、
生きていればいい。

泣いて過ごした夜があっても、
生きていればいい。

生きてさえいれば、
タイミングは必ずやってくる。

焦る必要はない。
遅れてもいい。
間に合わなくてもいい。

生きてさえいれば、それでいい。

そう思うだけで、
自分に対して優しくなれるし強くなれる。

自分らしくとか言われて、
自分らしさが分からなくてもいい。

そんなの生きていれば、
いつか分かるタイミングがやってくる。

だから、明日も生きていよう。

『生きてさえいればいい。』

そう何度も言い聞かせていると、
「生きているって、素晴らしい」って思える日が、
必ずやってくる。

毎日毎日、
素敵な日じゃないかもしれない。

素直に喜べない日もあるかもしれない、

死にたくなるような思いもするかもしれない。

今すぐ解決しなくていい。逃げてもいい。

生きてさえいれば、
必ず良い方向に向かうタイミングがやってくる。


明日も生きよう。


2023/07/14
熊谷翼

過去の写真より

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