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水玉と虚構

草間彌生 私のかいたことばに あなたのナミダをながしてほしい

7月に六本木のアートギャラリーオオタファインアーツで開催された「草間彌生 '私のかいたことばに あなたのナミダをながしてほしい'展」とYKGで開催された「橋爪悠也 'Gravity Point'」に行ってきました。

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草間彌生氏が2009年から制作を続けているという「わが永遠の魂」シリーズの絵画が33点展示されていました。この作品の多くは「死」を考えて作ったものだそう。

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そして作品の下にはインスタレーション作品《雲》が置かれています。メタリックな液体のように見え、映画ターミネーター2を思い浮かべていました。

私の死んだときに 生前美しくつくり上げてきた わが墳墓をみてください
生涯の終わりとして 悲しみのどん底でも 空の太陽は輝いていたね
心いっぱいの努力を終えた 私の芸術よ
草間彌生

この時はまだ脅威のウイルスが蔓延っていて、やっぱり誰しも死を考えたりしていたのでしょうか。作品として世に残せる芸術家は羨ましくもあります。


橋爪悠也 Gravity Point

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ドヒャーという感じで三人の人が絡まっている(?)インスタレーション。こちらの展示会はSNSで知ったのですが、ドラえもんっぽい…と思っていたら背景が解説されていました。

幼少期より触れ続け、その丸みを帯びた造形に惹かれていたというドラえもんをはじめとする藤子・F・不二雄の描写を参照しながら人物や動物の姿を描いた作品を発表します。いかにして虚構として完成度の高い藤子・F・不二雄の作品を生み出すか、ということを着想源に制作された作品群(一部抜粋)

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藤子・F・不二雄キャラクターっぽいキャラクターが無さそうで有りそうなシチュエーションでだんだん増えてく・・と思ったら全部違う人かもというあたりが面白かったです。

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外には材質違いの作品も。

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