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その④ 祝!イナイセ4巻 紙でも発売決定!〜大逆転の舞台裏ドキュメント〜

《前回までのあらすじ》
電子版のみで発売予定のイナイセ最終4巻を紙でも出版すべく、行動を起こすと決めたクマガエ。

自分一人の力だけで出版社の意向を覆すことは到底不可能であり、読者のみなさんの力を借りるしかない。合言葉は「神輿に担がれる覚悟」!!

まさかの闇落ちを抜け「イナイセらしさを忘れず、誰よりも自分が楽しめることを淡々とやる」と決めたクマガエ。漫画担当の宮澤先生はじめ多くの方の力を借りて、特典付きコミックの自主販売キャンペーン“イナイセ一粒万倍祭り”を展開。たくさんお祭りワッショイを受け、約2週間で仕入れた180冊をほぼ売り切ることに成功する。これを追い風に、次なる作戦を展開せんと意気込むが…?

担当さんからの電話

“イナイセ一粒万倍祭り”が終わってから約一週間後。

担当さんからの電話は「4巻、紙でも出版決定」の連絡でした。

聞いた瞬間は「うぇぇぇおおおおああああ?」と変な声出して椅子から15cmは浮いた。まじすか!?も5回くらい言った。

イブニング編集部さん、販売部さんのあいだでどんな話し合いがなされたのかは正直分かりません。ただ、祭りだワッショイの熱をしっかりと受け止めた上で、決断をしてくださったことは確かです。本当に感謝しかありません…!

自分もかつては漫画編集者として内部で働いていた人間だから分かるんですけど、講談社さんって大きな出版社さんのわりに、こういう人情味みたいなものがあるように思います。

とにもかくにも、ゴリゴリの既定路線を覆し、奇跡の大逆転は成ったのである…!

速攻で宮澤先生に連絡して大願成就記念イラストを描いていただけるようお願いして、SNSで皆さんにご報告。

「とにかくホッとした」

もう本当に、この一言に尽きます。

みなさんが届けてくれた応援が、無駄にならずに済んだ。それが何より本当に嬉しかったです。

異世界転生しなくても現実は変えられる

イナイセを通して伝えたかったことの1つが「生き方や働き方の選択肢は無限にある」ということです。

僕は、都会での暮らしや会社員として働くことに疲弊し悶々としていた頃、こんなループにはまっていました。

会社を辞めたらお金がなくなる
→お金をないと食べ物を買えなくなって飢え死にする
→やっぱり会社で働くしかない
→会社で働くためには、高い家賃を払ってでも都会にいるしかない
→とはいえ都会は窮屈だし会社で働くのしんどい
→でも……(最初にもどる)

漫画や小説など創作の世界であれば、異世界転生して無双状態…となるかもしれないけど、そんなことはたぶん起こらない(異世界がないとは思わないけど)。

会社で働くしかない、都会にいるしかないと思い込み、他の生き方は「選べない」と思っていた僕が、新たな選択肢を選び取り、行動に移したことで全てが変わりました(最終的には漫画にまでなっちゃったりして)。

無限にある選択肢に気づけたら、異世界転生しなくても現実は変えられる。

イナイセで描いてきたこのテーマを、“一粒万倍祭り”を通して、読者のみなさんと一緒に体現できたことが何より大きな希望になりました。

みなさんが担いでくれたお神輿に乗ってわっしょい!わっしょい!されていたら、とんでもねえ景色が見れちまったぜ…そんな気分です笑。本当にありがとうございました!!

そして!!! 3日後の6月22日(水)、いよいよこの第4巻が発売になります。

みんなで勝ち取ったこの第4巻の紙版を、どうしても売り切りたいと思っています。

どうかどうか、ご予約&ご購入よろしくお願いします!
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(終了しました)


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