見出し画像

海外で生活しているなかで、コロナ差別をされても穏やかに過ごす方法を考える

各社が記事にしていますが、コロナウィルスの流行に伴って海外に住むアジア人が差別的な行動を取られることが増えています。そして、ヨルダンも例外ではなく外に出ると毎日のように「コロナ」と呼ばれる日が続いています。これに関しても記事やブログにしている人が山のようにいるので、今回は他の誰のためでもなく自分が頭を整理するためにこの記事を書こうと思います。

外に出ると「コロナ」と呼ばれる日常

2月の上旬から同期隊員から「コロナ」とヨルダン人から呼ばれることについて聞いていましたが、私は幸いにもそういった扱いをされることなく過ごしていました。ですが、最近になって職場まで徒歩で通勤することが何度かあって、通勤中に何度もコロナと呼ばれることに気がつきました。今まで言われなかったのは車に乗せてもらって通勤していたのと、最近になってヨルダン国内で連日コロナウィルスに関する報道がされているために差別感情(?)を持つ人が増えたからだと思います。今は歩いて5分の距離の売店に行く間にもコロナと1回は呼ばれます。そして、1日に何度も「コロナ」と呼ばれているうちに外に出るのが辛くなっている自分に気がつきました。

どうしてヨルダン人はコロナと呼ぶのか

何度もコロナと呼ばれるなかで、「どうしてヨルダン人はコロナと呼ぶのか」も考えてみましたが、理由は無数にあるのできっと推測することに意味はないと思います。が、小学生が同級生をバイキン扱いしてからかったりする感覚と似ているのかなと感じています。

今週バスのなかで面と向かって「コロナウィルス持ってる?」と成人男性に聞かれた時に、その発言によって傷ついていることを伝えたところ、何度も謝られたあとに「ジョークだよ」と言われました。ヨルダンでは今のところ感染者がいないので、ジョーク・からかいとして傷つけていることを無自覚に喋られていることが多いと思います。今後感染者が出た場合、排斥するために差別的な対応をされることも予想されます。

差別か、偏見か、合理的な判断か?

ただ、コロナと何度も言われることで差別について考える機会を得ることができました。例えば私はヨルダンに来る前「すべての中東の国は危ない」と思っていました。そして、今もヨルダン以外の中東の国に関してはなんとなく危ないイメージを持っています。

これは、差別か、偏見か、合理的な判断なのか?

人は自分が持っている情報に照らし合わせて行動したり、行動しなかったり、考えたりしていると思います。例えば、一部の人が中東に危ないイメージを持って訪れないことを選択するのは差別なのか? 例えば、見た目からは保菌者と見分けがつかないアジア人に「コロナ」と言葉を投げかけるのは差別なのか? 

「状況が違うだろ」とツッコミを受けそうですが、私が言いたいのは多分私も気がつかないうちに差別をしているということです。どんな人でも1人1人違うのに、生まれた国や見た目の情報だけで、いっしょくたにして関わることはきっと差別なんだろうと、最近考えるようになりました。

「コロナ」と呼ばれても穏やかに過ごす方法

こんな状況のなかで、私が考えたいのは自分が「コロナ」と呼ばれても穏やかに過ごす方法です。差別をされることで、外に出る回数が減ったり、嫌な気持ちになるのは避けたいのです。正直どんな風に考えたら、イライラしたり、悲しくならないのかは想像できません。でも、やってみようと思うことはあります。

・「コロナ」と呼んできた人とちゃんと話してみる

今週のバスの件のように、コロナと言われて嫌な気持ちになること、保菌者ではないことを伝えると逆に仲良くなれたり、理解してもらえることがあるかもしれないと思っています。良いように考えれば、私から話しかけずともあちらから話しかけてくれるので、人とコミュニケーションをとる良いきっかけになるかもしれない。いや、そうであって欲しい(願望)

・友達を作る

説明しなくとも私のことを理解してくれている(現地の)友人を作るのが、ノンストレスな生活をする上ではすごく大切だなと感じています。なにせ、私の任地には私以外の協力隊員がいません。首都のアンマンには友人と呼べる人ができたのですが、任地にはそこまで仲が良い人ができていません。コロナウィルスが流行してから、自分自身「保菌者と思われているから、ヨルダン人は自分のことをよく思っていないに違いない」というメンタルブロックがあったことも理由かなと思います。これからは「保菌者と思われているだろうけど、ちゃんと説明して友達を見つける」くらいの気持ちで行きたいと思います!

まとめ

ということで、コロナ差別における私自身の現状→差別の背景→穏やかに過ごす方法の順番で書きました。うまくいくかはわかりませんが、チャレンジしてみます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?