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誰を利するか

れいわ新選組公認候補である大西つねき氏の命の選択の発言問題が炎上している。

最初は「高齢者の延命をどこまでやるか」という話だ。動画の後半に「命の選択」という言葉を使った。「高齢の方から逝ってもらうしかない」「命の選択をするのが政治」とも言った。加えて、山本太郎が「優生思想」の言葉を使った事が、さらに火に油を注いでいる。

最初の「延命」の問題ではなくなり「優生思想」の問題として炎上真っ盛りである。

叩くだけではなくかばう声もあり割れているようだ。
ずいぶんはっきりと物を言う、炎上は必然と思うが、僕も問題の動画だけを見る限りは微妙と思った。

延命はやろうと思えば技術的にはいくらでもできてしまうだろうからだ。
それを若い人の時間を使ってどこまでもやるべきかは難しい話と思う。
「命の選択をするのが政治」それが歴史と現状であるのは残念だが事実だ。
今後もそういう政治であってよいかは、社会構造を変えなければいけない大きな問題だ。今ここを叩く事では変わらない。政治を大きく変えていかなければいけない。

そこで、気になるのは野党支持者が叩いている事だ。

その前から、都知事選の最中から、
宇都宮けんじ支持者と山本太郎支持者の間には亀裂が生じ始めていた。

山本太郎が立候補した事により選挙結果は現職勝利として決まってしまったから、僕もがっかりした1人だ。山本太郎は刺客かもしれないと思った。

しかし、そうだとしても、今は野党はれいわ叩きをするべきでない。
問題発言は代表が毅然と抗議をし、それで我慢して今は無視するべきだ。

誰を利するか。
それを考えてほしいんだ。

山本太郎の立候補が誰を利したか。現職を利した。
今れいわを叩く事が誰を利するか。与党を利する事だ。

それを考えると、やはりれいわは刺客かもしれないとやはり思う。
それでも、野党はれいわ叩きをしないでほしい。

今、内閣支持率は低下し不支持が上昇している。
にも関わらず、どの野党も現状では勝てない状況だからだ。
都知事選の二の舞いにならないでほしいんだ。

野党がバラバラで投票率が50%の場合、与党は固定票25%以上で過半数で勝てる。

ましてや、小選挙区制だ。今の少数野党だらけの状態では勝てない。
小選挙区の廃止や完全比例代表制にでもならない限り、国会は議論すらない現状が続いてしまうだろう。

野党は結束しないと勝てない。仲良くできなくても。政策が一致できなくても。

今の野党の多くは小泉改革により分裂して複数に散らばった要するに自民党。くのいちにしろ、刺客だらけなのだろうと思う。
結束などできる訳がない、仲良くできる訳がない、政策で一致するのも無理。それでも結束しないと勝てない。結束して勝ってほしい。
与党に拮抗できる立場を作る事だけを唯一の一致できる目標として。

与党だって仲が悪くても目的のために我慢して結束しているのだ。
そこだけは今は見習わなくては勝てない。


だから、どうか野党同士叩き合い潰し合うのはやめてほしい

誰を利するか。
どうか、それを考えてほしい。

まともな議論のある議会制民主主義を望む、1国民からのお願いです。


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