九月九日 重陽節。
チョウヨウセツ と打ち込んだら
超・溶接 とでた。(笑)
先日、我が相方と、日本の二十四節気話となり、マレーシア福建系華人のいうか催事記について学んだので、整理しておきたい。
それぞれの節句にちなんだ食べ物や慣習があるのだが、その起源だった中国大陸には「文化大革命」あと、壊されたり引き継がれてない節気があり、香港や台湾やマレーシアの人びとに伝播し脈々と受け継がれてるという。
ふぅむ、なんだか面白そう、と気になった方は続きをどうぞ。
七月 中元節
7月は別名”鬼月gui yue” 7月1日から31日は冥界から死者が亡霊となって、ひと月の夏休みを取って家族に会いにいらっしゃるため、家にはお迎えの菓子やごはん、お茶、お線香などでお接待というか供養する。英語でHungry Goast Festivalと呼んだり、盂蘭盆会(うらぼんえ)をイーランシェンホェイ(中国語読み?)と呼んだり、ご先祖の冥福を祈る祭事がひと月続くのだ。
数十年前、マレーシアのペナン島に初旅行した時は、そのお線香の大きさに驚いた。三メートルは余裕のデカさ、それが道端にニョキニョキ生えているのだから。夜はお線香の煙がボウボウで風向きによっては文字通りスモーク、車運転が難しいほどだ。
そして、広場にしつらえた道教の祭壇には夜中も煌々と灯やろうそくが供えられ、審判役の神様が、死者たちが羽目を外して悪さをしないか、人間にいたずらしないかパトロールしているという。それが「中元」のいわれ、日本のお中元に品物を送る習慣もパトロールの神様にわいろを渡してたのか、なぁんてね、よう知らんけど。。。もとは「上元」「下元」もあったらしい。西暦換算:八月
八月 中秋節
七夕は日本古来の民話と思っていたら、元は中国の民話だそうだ。
天女と人間界の男の設定は同じだが、天界の神様は女帝で、二人の仲睦まじい姿に嫉妬し、一年に一回しかデートを許さなかったという。
そこで、「天の川」を渡るのではなく「満月」の登場だ。中秋名月の夜、天界から降りていらっしゃる天女さまと男は月明かりのもとデートする。ちゃんちゃん。めでたしめでたし、というエピソードからなぜか、満月をかたどった「月餅」を愛でる節句になった。中華社会では「中秋節」は「春節」の次に大きな催事だから、都会へ出稼ぎに行った子供たち・孫たちがみな実家に集まって、「月餅」を囲むのだ。まあるい形は一家団欒・一族繁栄を表す、縁起物。
華人文化では毎年ホテルや老舗菓子店がテーマを決め”今年の月餅”を競い合う。それぞれ餡の味に工夫したり、形に意匠を凝らし、人気の品は予約完売もある。日本のバレンタイン・チョコをイメージすると分かりやすいかもしれない。中元は西暦9月15日・満月の頃
あぁ、マレーシアの月餅、恋しい。
最近はやりの氷皮月餅より、ウチら一家は伝統的な広東式月餅が好き。
相方はココナッツのパンダンリーフ餡、←アジアのバニラかぐわしい香り
娘は絶対塩卵入り一択、ウチは蓮餡に松実入。
どこぞの珈琲味や、カスタード味、チーズ味などはあかんあかん、邪道よ。
九月 重陽節9月9日
九というのは一桁の数字の中で一番大きい、なぜなら十は、1と0だから。
中国語の発音では「九」は「久」に通じ、「九」が二つ重なる9月9日は吉凶的に大変強い一日なのだ。中国の宮廷では菊花を食用花や菊花茶に採り入れ、喜びごとが重なるように、邪気を払い長寿を祝ったのが重陽節のはじまりという。
マレーシア・ペナンでは、本家の重陽節とはちょっと異なる。
旧暦の9月1日から9日間 九皇大帝 nine empelarと呼ばれる神様を祀るのだ。この九皇大帝は黄金色で飾られ、金ピカでまばゆいばかりなのだが、華人はほぼ信心しており、身を清めるため9日間肉食を絶ち菜食・精進料理で過ごす。街には、この時期だけ菜食屋台があちこち出没する。そして、最終日には粽を食べるのだが、この粽も一風変わっており、豚肉や鶏肉が入っておらず精進だけの豆粽なのだ。
道教の風習だから、たぶん台湾でもあるだろうなぁ。一方、香港では儒教の方が一般的かも、どうかな。
Nine ってことは九人の神様なの? と問うと
諸説あって忘れちゃったよ、だって。
詳しいひと、良かったら教えてください。
さて、今日は西暦9月9日だが、本当の重陽節は10月14日前後(西暦)
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