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女性タクシードライバーの現実

小野寺史宣さんの「タクジョ」という小説を読みました。新卒でタクシードライバーになった女性が主人公の話です。

ネタバレはさておき、タクシードライバーとはどういうものか。その中で、3%しかいない女性タクシードライバーとはどういう仕事なのか。女性ならではの大変さ、苦労を知ることができました。

タクシードライバーは、一般的に20時間勤務。朝から翌朝までの勤務で、休憩は必須であるものの、乗客次第なので、毎回決まった時間に休憩できるとは限らない。
それに加えて、女性なので夜の公園のトイレは怖くて使えない、使いたくない。
食事をするのはお弁当が中心だけど、どこに車を停めるのか。あるいは、お店に入るには駐車場のある、さらにゆったり食事ができるお店を知っておく必要がある。
やっぱり、いろいろと男性ドライバーとは違うところで、気をつけたりしていないといけない。

ドラレコ全盛期でありながらも、酔っ払いが暴れたり、タクシー強盗がいたりする世の中で、やっぱり女性タクシードライバーは圧倒的に弱者ですよね。
自動運転というのは、明日にでも、という話ではない中で、タクシードライバーの高齢化は大変問題だと思っています。
個人タクシードライバーを85歳まで伸ばそうという議論がありますが、いやいや、知り合いでもない85歳の運転なんて怖くて乗れないです。
いろいろと考える機会のある本でした。

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