水玉

ホームエデュケーションの「良いところ」と「頑張りどころ」


加筆:2020年2月29日

※あくまで我が家にとっての「良いところ」・「頑張りどころ」です。
※我が家でホームエデュケーションをしているのは、3人の子ども(中1、小5、小2)のうち、真ん中と一番下の2人(小5、小2)です


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■ホームエデュケーションの「良いところ」


【1】学びを100%カスタマイズできる。

発達凸凹の子どもの特性・ニーズにもしっかり対応できる。

 例えば、睡眠リズムが独特な長男(小2)。入眠困難という特性があり、幼児期などは、入眠ができなくて、それで癇癪を頻繁に起こしていた。小学1年生の1学期はとっても頑張って通っていたけれども、2学期以降はホームエデュケーションに切り替えてたことで、独特な睡眠リズムを無理やり変更させることなく、ゆっくり調整していくことができた。

それから、長男にとっては、学校での授業のスピードが遅くてつまらなかった。すでに分かっていることを、45分間じっと座って聞いていることは、多動傾向+LD(学習障害)傾向のある長男にとっては、かなり辛いことだったようだ。自宅で、自分の好きなペースで学習を進められる今のやり方に、満足していると思われる。

 それから、低血圧症の次女(小5)。朝は体が重く、起きるのが大変。次女にとっても、登校のために6時台に起床しなくて良いというのは、大きな利点。

また、HSC(人一倍敏感な子)気味で、4~5人以上の集団が苦手だったり、聴覚過敏があったり、LD(学習障害)傾向があったり、もともとの気質で一人が好きだったりするので、学校向きではない特性の次女にとっては、ホームエデュケーションがとても合っている。



【2】子どもの「好きなこと」「興味があること」に多くの時間を費やすことができる。

主要5教科の点数アップを目指すことよりも、その子にとっての「好き」「興味」を発展させていくことのほうが、「天職」につながりやすい。「やりがい」や「興味」を感じながら仕事をしたほうが、幸福度が高い。



【3】子どもを「観察」する時間が沢山あるので、わが子を深く知ることができる。

長い時間一緒に過ごしていると、子どもの得手不得手がよく見えてきて、良い意味で期待せずに、等身大の子どもに寄り添うことができる。



【4】子どもを「評価」「レッテル貼り」の世界から遠ざけることができる。

子ども脳の時期(12歳くらいまで)は、「できる・できない」「あなたは〇〇という人間」という評価・レッテル貼りの世界から子どもをできるだけ遠ざけたいとわたしは思っている。日本では、若者の自己肯定感の低さが目立つ。特に中学校以降は、学業成績の高低=自己肯定感の高低になってしまいがち。子どもには、「他者の物差し 」 <  「 自分の経験や感覚」を優勢にして、自分自身を少しずつ発見していってほしい。



【5】平日価格で旅行ができる。

飛行機


【6】時間に追われない生活ができる。

以前、子育て講座に参加した際に、「今の子どもたちが一番欲しいのは時間。宿題や塾や習い事で、子どもたちの自由時間が本当に少なくなっている」と聞いたが、ホームエデュケーションではゆったりと過ごせる。


のんびり




■ホームエデュケーションの「頑張りどころ」


ホームエデュケーションの頑張りどころ・・・それは親の『コーディネート力』に大きく委ねられている点だと思う。


【1】子どもの「好き」「興味」の発芽・出逢いまで、たくさん時間がかかるので、焦らずにじっと見守り続けるところ。

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【2】自由な時間が本当にたくさんあるので、子どもが「ひま~」「ひま~」と言っているシーンがある。色々な分野に興味があって自分で世界をどんどん広げていける子と、大人からの提案や働きかけが必要な子に分かれると思うが、大人からの働きかけが必要なタイプの子どもの場合、その対応が求められる。


【3】たまに、親が一人になりたいと思った時、身近に子どもを預けられる信頼できる人がいるかどうか。


【4】子どもの成長に伴い、「家族以外のコミュニケーション相手」「友達」が欲しくなる時期が出てくるので、ホームエデュケーション仲間や、趣味・習い事・スポーツなどのグループやコミュニティと繋がっておく必要がある。

天職


【5】教科学習をどのレベルまでやるか?または、やらないか? 教科学習にも色々な選択肢があるが(親が勉強を見る、塾・家庭教師・ICT教材を利用する・・・等々)どの教科をどのレベルまで行うのか、または、子どもの自発的な興味関心が向くまで教科学習は置いておくのか、子どものタイプや心身の状況をよく観察しながら、各家庭ごとに判断が求められる。

学習


【6】学校の先生との距離感、(ホームエデュケーションに理解が少ない)親・親戚との距離感に気を配る。


【7】学校に通っていると、半強制的に多種多様な人間関係を築いていくことになる。
子どもによって、それが良く働く場合と悪く働く場合がある。
子どもの特性に合わせて、多様な人間関係の構築についてもコーディネート
していく。

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ホームエデュケーション・ホームスクーリングは十人十色。

何をやってもいいし、何をやらなくてもいいし。

その自由度に惹かれて我が家では取り入れています。

ホームエデュケーション・ホームスクーリングをしている皆さんと、引き続き情報交換していきたいです^^


くまがい あきこ

※アメブロも書いています http://ameblo.jp/acco888/


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