見出し画像

一冊の本、無限のつながり。"本の会"で新しい世界へ

"本の会"の魅力

「Niente」は福岡市でひきこもりの支援活動を展開しています。Nienteは、「ひきこもり当事者自身の手で幸せな生き方をデザインする」というミッションのもと様々な活動をしています。そして今、新たな居場所として「本の会」をスタートさせることになりました。

"本の会"は、課題図書の一部を読み、その感じたことや考えたことを共有する活動です。ページをめくるたび、新しい世界が広がる。そして、その世界は参加者との共有を通じてさらに深く、豊かになります。

多様な視点との出会い
同じ一節を読んでも、人それぞれ異なる感想や解釈が生まれます。他者の視点を知ることで、自分の考えが深まり、広がります。
新しい発見
一人で読むと気づかなかった部分や意味が、他者の意見を通じて明らかになることがあります。その発見は、日常生活や自分自身にも新しい気づきをもたらすことがあります。
心のつながり
本の感想を共有することで、参加者同士の間に深い絆や理解が生まれます。孤独や悩みを共有する場としても、"本の会"はその役割を果たしています。
自分の考えを整理
他者に自分の感想や意見を伝えることで、自分の考えが明確になります。また、他者からのフィードバックを通じて、自分の考えを再確認することができます。

これらの経験を通して、"本の会"ではただの読書以上の価値を創り出したいと考えています。一緒に読み、感じ、そして話す。そんなシンプルな活動を通して、思考の旅に出かける楽しさを共有しませんか?

私たちは、本を通して得られる新しい発見やつながりを大切にしています。そして、その中でひとつひとつの感想や意見が交差することで、幸せに生きるヒントを見つけることができるのです。

私が感じる読書の力

人生の中で、時折、出会う一冊の本が私たちの価値観や人生観を大きく変えることがあります。私にとって、そんな特別な本は「西川治のパスタ・ノート」でした。

予備校生時代、不安や将来への漠然とした恐れに包まれていた私の目の前に、この本は突如として現れました。イタリアでの日常を綴ったこの料理エッセイは、ただの日常の記録ではなく、自由に生きるイタリア人の生き様そのものでした。

特に、親の資産で働かずに生活するイタリアの若者たちの姿勢は、私にとって衝撃的でした。彼らは、親から受け継いだ資産で豊かな人生を謳歌しており、それを何ら恥じることなく、むしろ自分の生き方として誇りに思っていました。

この本に出会うまでの私は、自分の生き方や価値観に固執し、「〇〇せねばならない」といったプレッシャーを感じていました。しかし、「西川治のパスタ・ノート」を読んで、世界はもっと広く、様々な価値観や生き方があることを知りました。そして、自分の持っている価値観だけが全てではないと気づかされました。

特に印象に残ったのは、イタリアの格言「ドルチェ ファール ニエンテ」、これは「甘美なる無為」という意味です。この格言「ドルチェ ファール ニエンテ」から、私たちの活動の名前「Niente」が生まれました。この名前は、常に忙しさに追われる日常から一歩引いて、甘美なる無為の中で自分自身を見つめ直す場所を提供したい、という思いが込められています。

「本の会」とは

「本の会」とは、課題図書を中心にした読書活動を通じて、参加者同士で感想や思考を共有する場を提供するものです。本の中には多くの知識や考え方、異なる文化や価値観が詰まっています。その中から一部をピックアップし、それについての自分の感じたこと、考えたことをオープンに話し合います。

しかし、「本の会」の真の目的は、ただの読書の共有ではありません。それぞれの参加者が読むことで得た新しい気づきや、新たな視点を共有することで、互いに深い理解や連帯感を持つことができるのです。また、本を通じて自分自身の感情や考えに気づくことで、自己理解を深めるきっかけともなります。

この活動は、読書を愛する人はもちろん、普段あまり読書をしない方にもオープンなものです。新しいジャンルの本に触れることで、これまで知らなかった興味や好奇心が芽生えるかもしれません。そして、その好奇心が新しい行動や考え方へとつながっていくことを期待しています。

活動の詳細

「本の会」は、毎月一回、福岡市NPO・ボランティア交流センターあすみんにて開催される読書サークルです。

課題図書の選定
事前に選定された課題図書を各自で読み進めます。発案者や参加者の提案を基に選書が行われるので、様々なジャンルの本が選ばれることが期待されます。
感想の共有
当日は課題図書から特定の部分や一節を取り上げ、それに関する感想や考えを共有します。自分の解釈だけでなく、他の参加者の意見を聴くことで、新しい視点や気づきを得ることができます。
オープンディスカッション
感想の共有の後は、自由に話題を広げてのディスカッションの時間を設けます。本の内容だけでなく、それに関連する自分の経験や思い出、考え方などを深堀りして話し合います。
参加のルール
他者の意見を尊重し、否定せずに聴くこと。また、話す時間を平等に取ることを心がけ、全員が参加しやすい雰囲気を作り上げます。
参加方法
定員は5名、予約制となっております。申し込みは、指定の申し込みフォームから事前に行ってください。無断キャンセルや途中退席も可能ですので、気軽に参加してみてください。

参加方法と関連リンク

「本の会」への参加は誰でも歓迎します。特別な条件や資格は必要ありませんが、以下の簡単な手順で参加申し込みをしてください。

申し込み
定員は5名となっており、参加希望者は事前に申し込みフォームからお申し込みください。
参加費
参加費は100円となっております。当日、会場にてお支払いください。
持ち物
課題図書はこちらでご用意しますので、特に持ち物は必要ありません。
ルール
当日の無断欠席や途中退室はOKです。お気軽にご参加ください。
参加者同士のコミュニケーションを大切にし、他者の意見を否定せずに尊重することを心がけてください。
会で知り得た個人的な情報を外部に漏らさないでください。
個人的な出会いの場として利用しないでください。

詳しい情報や他の活動内容については、Nienteの団体ホームページをご参照ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?