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引きこもるのも考えもの。

むやみに出掛けられない。不要不急の外出は今や命を危険にさらすに等しい。だからほとんど家にいて全くと言っていいほど外に出ない。バイトには行ってるけど。
本当なら暇な日に鎌倉の桜や梅を愛でに出掛けたかったけど今年は諦めた。八幡宮とその裏手あたりがとてもきれいに咲き誇ってくれるのだ。

そろそろひと月になる。一刻も早い事態の収束を願って我慢しているが、ずっと家にいるとだんだん気が滅入る。家にほぼ全員いるから1人になれない。何かしらのタイミングで1人になる時間が必要だ(と思ってる)から、これがなかなか辛い。
辛い気持ちに拍車がかかってくると、だんだん黒い妄想をするようになる。とても文字に起こせないような。もしここに内容を書いたら運営に通報されるか腕のいい精神科を紹介されるかのどっちかになる。
気分転換に外に出たいが、そんな事をしたら余計な用事を頼まれて結局何にもならない。使いっ走りに等しい。それでも外に出れるだけマシなのか。

こういう環境になって、何も考えずにフラッと出掛けられることの幸せを感じる。朝起きてぱっと思いついてちょっと遠くまでバスで出掛けたり、お昼に普段食べないものを作りたくて買い物に行ったり。行動パターンが隠居した老人のそれに近いと感じる。
ところが今や「フラッと出掛ける=悪、愚か」という流れになっている。耐えられなくて海沿いにどっと命知らず(と言えば大袈裟)が繰り出して大変なことになっている。ひと月近くも自宅に篭っていてはそろそろ我慢の限界だろう。
ただそれはそれで危険だから対策はすべきだ。どんな対策をしようか。小池百合子の「密です!」をひたすらスピーカーで流そうか。ふざけてる訳では無いがそれしか思いつかない。

一番いいのはまたフラッと出掛けられる世の中に戻ることだ。フラッと出掛けられるようにするためにもう少しブラックな妄想と闘いながら自宅待機を続けたい。そして来年こそは鎌倉の桜と梅を愛でに行ってやる。

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