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親子ワンピカードノススメ

2023年5月5日、GWも折り返しという日に、家族で東京ビッグサイトへ来ていました。

初入場、東京ビッグサイト


親子で楽しむカードゲームも、ここまでくるとなかなか大げさなイベントになってきた感じもあります。
でも大丈夫!
それくらい家族で本気になれることってほんとにないから。だから今がすごく大事。
正直コストはかかる。金銭的にも、時間的にも。
それでもそれを補ってあまりあるものがあるんじゃないかな。ってそんな話ができたらいいと思います。
このnoteは、「カードゲーム始めてみたんだけど、大会とか興味あって、できればカードショップとかも割と行きたいかも。」「子どもがドハマりしたのを応援したいんだけど。」「親子で同じ趣味を楽しみたい。」という方に届けばいいかなと思って書いております。


カードゲームで育つ能力

ワンピースカードゲームに限らず、カードゲームで育つ能力は多様です。思いつくものをいくつかお伝えします。
計算力とかプログラミング的思考とか、そりゃそうだよねなのはひとまず置いておいて、私の考えているように述べます。

  • 思考力

  • 判断力

  • 調整力

  • 認識力

  • マナー、モラル

  • 経済、金銭感覚

  • アサーティブコミュニケーション

  • レジリエンス

はじめに挙げた「思考力、判断力、調整力、認識力」とは、言い換えると「自ら考え、自ら決め、その都度省みてよりよくすること」とでも言えるでしょうか。
どうでしょう。我が子は、自分で物事を決められますか?自分の判断を省みて次の判断に活かしていますか?
そんなチカラをカードゲームは育てることができます。
特にワンピースカードゲームのよさは、プレイ中におけるプレイの選択肢が幅広いことです。常に考え続けるサイクルがプレイ中に否応なしにやってくるのです。一つ一つの択がプレイヤーを育てます。

次にマナー、モラルのお話です。リモートでの対戦をメインにしている方も多いとは思いますが、オンラインオフライン問わずカードゲームの大切な要素として「相手がいなければプレイできない」ことが挙げられます。
円滑なコミュニケーションはもちろんのこと、対戦相手や大会に関わる人たちに対する礼儀や礼節もとても大切なことです。当たり前のことですが、礼儀や礼節はカードゲームの場でなくとも超重要事項であることは言うまでもありません。
具体的には「姿勢、挨拶、言葉づかい、身の回りの整頓、物の扱い方」などが出てくるでしょう。
先述した東京のジュニアフレンドリーカップでは、大勢の子どもたちが「お願いします!」と元気よく挨拶をして対戦を始めていました。気持ちのよい姿です。
一方で対戦相手を挑発する、煽るような言動をしてしまうお子さんもたまに見かけます。他人のカードを見て値踏みをし始めるお子さんにも出会いました。
肝に銘じましょう。「子は親の鏡」であると。
親さんが挑発的にプレイをすると、子供は「そうやっていいんだ」と学びます。親さんがカードを見て「○○円くらいだね」とすぐさま値踏みをしてしまうようなら今すぐやめましょう。子供はよく見ています。親がしていることは「してもいいこと」として刷り込まれていきます。
万が一、カードゲームをしている我が子が気になるようなら、自分の姿を省みる機会になるかもしれません。
心理学的な面からも少し。「アサーティブコミュニケーション」とは、「言いにくいことをうまく伝える」ということになるでしょう。ワンピースカードゲームに限らず、カードゲームでは相手の同意を確認したり、相手のエリアに干渉したりする場面があります。例えば「手札は何枚あるか」「トラッシュのカードを確認させてほしい」などは相手の領域にあるものに干渉するので注意を払いたいところです。相手に干渉することそのものがハードルの高い行為でありながら、それをしなければならないのもカードゲームです。自分のしたいことをうまく相手に受け入れてもらえるような話し方、伝え方を身につけることができるでしょう。
「レジリエンス」とはよく「折れない心」などとされますが、その考え方は「しなやかな心」とでも言えばよいでしょうか。折れないというのは、頑ななのではなく、しなやかでありながら芯が通り、倒れたとしても外的要因を受け流し立ち直ることができるという意味です。カードゲームの対戦を行うと必ず勝者と敗者が生まれます。折れない心が育てば「もうヤダ、やめる」なんてことはなくなります。(瞬間的にモチベーションが下がることはよくあります。)立ち直る力がつくと考えたほうがいいでしょう。

親子で行動をともにできる時期

みなさんのお子様は今おいくつでしょうか。唐突な質問でしたが、これが実は結構大切なことだと思います。
子どもたちの世界は、年齢が上がり、環境が変わるたびに広がっていきます。家庭から学校、そしてさらに広い社会へ、社会性の成長とともに、世界が広がります。するとどうでしょう。
それまで休日は家族で、だったのにいつの間にやらそれぞれに予定があるようになります。習い事かもしれないし、友達との約束かもしれない。それとも一人で何かをしたくなるかもしれない。ひょっとしたら思春期でうまくコミュニケーションが取れなくなるかもしれない。
今こうして私が子どもたちを連れて東京ビッグサイトでワンピカードイベントに参加できているのは、今しかできないこと、なのかもしれません。
そう思えば、親子で同じ楽しみをもち、ともに歩めるのは幸せなことだと思いませんか。

経済的な親の負担感を公開する

とはいえ、一人でカードゲームを趣味にするのと、家族でプレイヤーになるのとでは、かかる経済的負担も倍以上です。
単純にカードを2つ買えばいいのではなく、それぞれに必要なカードがあり、またコレクションするようなものも出てくるとなるといくらあってもまかなえません。
デッキをいくつか試してみたい、このカードを入れてみたい、などと際限なくカードを所有したい欲が湧いてくるものです。
そんなにたくさん買えないぜ!というのは簡単です。「買わない」と宣言するだけです。
しかしそれだと、「うちの親はカード買ってくれない」という事実だけが残り、カードゲームのモチベーションは維持できないでしょう。
理解すべきことは、

  1. それぞれの市販品(スターター、ブースター)がいくらなのか

  2. 求めるカードは中古売買でいくらなのか

  3. 1円、10円、100円、1000円、10000円で買えるものの具体例

  4. カードのために使えるお金が家庭にどれくらいあるのか

  5. ほしいと思うカードを所有する目的は何か

ここまでのことを家庭である程度共有できていれば、カードを買うべきか買わざるべきかたとえ子どもであっても考えることができるでしょう。もちろん親にイニシアチブがあるようにしますが、「買わない」の一点張りよりも子どもの納得感は遥かに強いと思います。
むしろ私は本当に子どものプレイに必要だと思えば子どもが「いや、いいよ」と辞したとしても買います。(「いや、いいよ」という時点で経済観念はなかなかのものですが。)買わないことだけでなく、買うことのイニシアチブも取ることで子どもはもっと親を信頼し、楽しんでカードゲームをプレイすることができるでしょう。

「どうだった?」で聞くのは勝敗でなく内容

対戦後、子どもに「どうだった?」と聞くと、十中八九「勝った」か「負けた」といいます。そこですかさず「「どうだったか」っていうのは勝ち負けだけじゃないよね?」と問い返しましょう。私は勝ち負け以外の視点を考えさせることが、競技を続けていくには重要だと思っています。一人を除いてすべての参加者が敗者となる世界では、グッドルーザーであることが大切です。
相手を讃え、自らを省みる。そんな姿が素敵です。

  1. 相手(もしくは自分)のどんなプレイがよかったのか

  2. 相手(もしくは自分)のどんなプレイが弱かったのか

分析的にものを考えることができるようになってくれば、「どうだった?」の声かけはよい方向に働いていると言えるでしょう。

無理なく持続可能な大会出場計画

最後に、今回東京まで出てきている私が言うのも何ですが、無理なく続けられる大会出場計画はとっても大切です。
公認大会は主に近場のカードショップなどで行われていますが、店舗によって日時はバラバラで、できるだけたくさん行こうなどと意気込んでいると、子どもを振り回すことになります。例えば我が家で言うと、どれだけ子どもが出たいと言っても夜の会には基本的には行きません。(私だけ出かけることはありますが。)特に日曜の夜です。日常生活に支障が出るほどのスケジュールが子どもにとっていいはずがありません。大人ならなんともないことが、子どもにとっては大きな負担になるかもしれないことを忘れないでおきましょう。
それと、今回私達家族が参加したような大型の公式大会や公式イベントは家族のお出かけ枠にしてしまいます。観光とカードイベントの両方を計画して、GWのお出かけにしてしまいました。

まとめのようなもの

ここまでいろいろと書き連ねてきましたが、やはり大切なのは子どもの成長を願い、子どもの主体性を認め、子どもと親がともに楽しむことなのかなと思います。
我が家はそれがワンピースカードゲームでしたが、ひょっとしたらそれぞれのお宅にそれぞれのものがあるのかもしれません。


長くお読みいただき、ありごとうございました。
記事はここまでです。
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