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とっておきの話【ブックフリマの本の報告】

お待たせしすぎました。

なんのことやら?とお思いの方は、読みすすめて頂けるときっとわかるかもしれません。
(わからなかったらそれはそれでも大丈夫なんです)


今日は本のご紹介です。

とはいっても
私の普段の本のご紹介とは
少しテイストが違っております。
今日は
お友達がプレゼントしてくれた本を
紹介したいと思っています。

お友達は微熱さん。
私のnoteにも出てくる頻度が高い方で、ご存知の方も多いかもしれません。


以前、微熱さんがブックフリマの企画を立てられており、私はそこに応募したのです。

ブックフリマとは、微熱さんがご自身のおうちにある本をプレゼントする代わりに、贈られた側の方も、微熱さんにおうちにおすすめ本を贈るという、素敵な企画でした。

そこで私は見事にNO.7の本をゲットしたのです。


この本を見事引き当てまして
(運がいい!)
微熱さんは早々に送ってきてくださいました。

感想をずっとずっと書こうと思っていたのですが、なかなかこういうのって、私すぐ書けないんです。

普段の読書もそうなのですが、読んだ内容が頭にすぐ入って、学んだことがすっと出てくる人もいるとは思いますが、私の場合、入ったり出たりがかなり人よりスローなんです。

それは以前おだんごさんが送ってくださったビョークの写真集の時もそうだったのですが、なにせ時間がかかります。
送ってくださった方に申し訳ない....でもちゃんと自分の中で熟してから....というか、発酵させてから書きたいなとも思ってしまうわけです。

読んだ感想をひとことで言うと

微熱さんはとっておきの
この絵、この話を
誰かとシェアしたかったんだな!!

と思いました。

好きなものってわくわくしますよね。
心躍りますよね。
そして、なんかいい!
を誰かに伝えたくなるが
人の心情です。

そんな微熱さんの熱も好きも
読んでいて伝わってきたような気がしています。
とても良い本でした。


と、いうわけで、さっそくこの本について書いていきたいと思います。

タイトルは

「ねこが見た話」

という本です。

このような表紙です
裏表紙はこれ。ねこがかわいい。

作者は「たかどのほうこ」さん
絵は「瓜南直子」さん
という方たちです。

ジャンルとしては児童文学というか、絵本というか、そのあいだくらいの印象です。
読む対象年齢としては、本にも書かれていますが小学低学年くらいをイメージしてもらえればいいかなと思います。

ストーリーは、短編が4つある構成で、全ての話にこの表紙のねこさんが出てきます。

ねこさんは、いわばストーリーテラーのような存在です。世にも奇妙な物語のタモリさんみたいな....(たとえが古いな)
それよりはもっともっと身近で見ている感じですが、各お話に出てくる登場人物をいつもねこさんが見ていて、それを語っているスタイルでお話がすすんでいきます。

うろうろしながら暮らしている、のらねこがのぞき見た、とてつもなく奇妙でユーモラスなお話。のらねこ自身のウィットに富んだ独特な語り口で物語は進んでいきます。第一話「キノコと三人家族のまき」第二話「もちもたれつの館のまき」第三話「おかあさんのいすのまき」第四話「天国か地獄か? のまき」と、ユーモラスに話は進展します。テンポのいい文体、思いもかけない展開に、“おもしろい”と手を打つことうけあいです。
ebookjapanのホームページのあらすじ

私が特におもしろいなぁと思ったところを箇条書きにしていきます。

①ストーリーの発想が斬新でユニーク
ちょっと不思議で、ちょっと夢か幻か?みたいな展開があります。
この「ちょっと」のさじ加減がよくて、あんまり現実離れしているかというとそうではなくて「もしかしてこんなことあるのかも?」みたいな加減がいいなと思いました。そして、それをどうやって思いついたんだろう、作者さんはすごい発想力だなと読んでいて思いました。
たとえば「もちつもたれつの館」の話では、あるお金持ちの社長さんが1週間で7つの部屋を順番に寝るという設定なのですが、そこに町の風来坊たちが6人住み込んでしまうといった話なんです。でもそれは社長さんにはバレないで話が進んでいく。風来坊たちが寝ている姿を見かけてしまっても、社長さんは社長さんなりに納得しながら風来坊たちと共同生活を過ごしていくのです。
こうやって字に起こすと「まさかー!」という展開なのですが、読んでいると妙に納得してしまう自分がいます。
きっと、思わぬ展開に子供たちの心をわくわく刺激させる要素が盛り込まれているのだなと思いました。大人が読んでもおもしろいしかけがいっぱいありましたよ。

②絵になつかしさを感じる

これは「キノコと三人家族のまき」のお話から
これは先ほどの風来坊たちの絵
このおかあさんの迫力の絵がなんだか好き

小さい頃に読んでいた本たちを思い出しました。あたたかみのある色づかい。コミカルな表情。読んでいて童心にかえる気持ちになれました。
私は幼少の頃、小学校の図書室で過ごすのがとても好きだったのですが、その時の雰囲気や、古くなった紙のあの独特なにおいまでも思い出しました。

③登場人物たちの魅力
ねこがいいんですね。
ねこさんは俯瞰的に登場人物たちを観察している。このねこさんは街から街へと旅に出ていて、いろいろな家族を見ているのですが、私が普段見かける野良ねこさんたちも、このようにいろいろ思いながら人々の生活を見ているのかなぁと想像しました。
そして、俯瞰的に見ていたねこさんは最終話では、準主役くらいの立ち位置になって、あるおばあさんとの話になっていきます。2人で死んで地獄にいってしまうところから物語が始まるのですが、おばあさんとねこが和解していく過程が、ほっこりとするようなエピソードで、最後はハッピーエンドになります。(ちゃんと2人は生き返るのでご安心ください)
他のエピソードに出てくる人もそれぞれユニークでかわいらしくて、ちょっとドジだったりして、憎めないキャラクターばかりでした。

④読み聞かせで読んでみたい
子供が小さい頃に読み聞かせをするのが、好きでした。特に上の子は本が大好きで、よく図書館に毎週通っては、本をかりて寝る前に読んで聞かせたものです。
もう、中学生と下の子は小学生の高学年なので読み聞かせはしなくなりました。
でもね、たまにしたいなぁって思います。
この本、きっと読み聞かせしたら面白いだろうなぁって思います。抑揚をつけたり、少しためたり、早く読んだりゆっくり読んだり....誰かに読み聞かせたいです。(誰だろう?まわりにいい感じのお子さんがいないなぁ)

以上、本の感想でした。

微熱さんに私から送らせてもらった本については、微熱さんがご紹介してくださっています。

そちらもぜひ読んでみてください。

このような機会に関われて、私は本が届くまでとてもわくわくしましたし、届いてからも本を楽しませてもらいました。

そして、私が送った本をまた微熱さんが喜んでくださったこともおおいに嬉しいことでした。

読んだ本の行く末は人それぞれだと思いますが、たまにはこのようなことをお互いにしてみるのもおもしろいかもしれません。

本日はブックフリマの報告でした。

読んで頂いた方、ありがとうございました。

微熱さんもあらためまして、ありがとうございました。

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