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ツバメ再来、そしてツバメ王の降臨
以前自宅の玄関灯に、ツバメが巣を作った記事を書きました。
その後、今年第二のツバメ家族がまた、同じ巣にやってきて巣籠もりました。
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前回のツバメ家族に比べると以下の事が少し気にかかっていました。
・ひなの頭数が少ない?(前回は5〜6羽いたような気がしますが今回は3〜4羽くらい?)
・あんまり鳴かない
・心なしか元気がない?
これは前回より気候が暑いことなどが要因としてあるのかなと感じたり、ツバメ家族によって賑やかだったり静かだったり家族の特徴みたいなものもあるのかなと感じたりしました。
鳴いていると玄関から声が聴こえてきます。
うちの子たち、特に息子は耳が良いので、小さな声でも鳴いていることにすぐ気づいて教えてくれます。すっかりツバメのいる生活に慣れてきた我がファミリーです。
夫が「ツバメがうちの巣を見つけた時はどんな気持ちだったんだろう」とよく話したりしていました。
昨年のツバメ家族が作った巣をそのままにしているので、今年のツバメたちは巣作りをせずとも、簡単に巣を手に入れる事ができた訳です。
「言うなればこの巣は『中古物件』みたいなものか」と夫は言います。
「ちょっと狭いけどいい感じね〜」とか
「雨が降っても屋根がついているから濡れる心配がなくていいわね〜」とか
「電灯の上だから、熱くなったり巣が燃えたりしないかしら?」
なんて…..そんなことを見定めた上で、住んでいるのかしら?
そんなツバメ夫婦の会話をちょっとだけ想像してしまいました。
さて、第二のツバメ家族が巣立つ頃に、今まで見られなかった不思議な光景が見られました。
夕方くらいになると、多くのツバメたちがどこからともなくやってきて、我が家の庭やら電線にとまっているではありませんか。
その数、ざっと数えただけでも30羽以上はとまっています。
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この現象はなんだろう?
私は横にいる夫に尋ねました。
これは「ツバメキング」がいるんだ。
この中にツバメの中のツバメの王がいて、みんなで集会を開いているんじゃないか……..?
ツバメ王
真面目な顔をしている夫の横で、私は不意にでてきたパワーワードにひとしきり笑いました。
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※夫は冗談を言う時もいつも真顔です。
海賊王ならぬツバメ王!ひとつなぎの大秘宝を目指すのではなく、目指すはひとつなぎの飛翔性昆虫か?!
なんて冗談はさておき、さっそくググってみました。
そこでは「ツバメの集団ねぐら」というキーワードが出てきました。
巣立ってまもない幼鳥や子育てを終えた親ツバメは、巣を離れて、水辺のヨシ原などで集団で夜を過ごすようになります。 このような場所を「ツバメの集団ねぐら」と言います。
集団ねぐらに集まるツバメの数は7月に入ると増え始め、関東地方では7月末から8月初めにかけて最大になります。ねぐらに集まる時期、ツバメたちは長い渡りに備えてたくさんの昆虫を食べて、飛ぶためのエネルギーになる脂肪を蓄えます。体力のある成鳥から先に渡りを始めるので、シーズン後半の集団ねぐらは幼鳥の割合が高くなります。
日本野鳥の会のホームページにも載っていました。動画を見てみましたがすごい迫力でした。うちのツバメたちよりかなり数は多かったです。大群です。
これを見る限りでは、うちのツバメたちが集合しているのは「ねぐら」と言っていい規模なのかどうかやや疑問が残りますが、確かに私道の向かい側の隣地は草っ原で適度な湿地帯でもあり、昆虫が豊富にいることから、適所ではあるのかなと感じました。
このツバメ大集合は何度か繰り返され、そのうち気づいたら姿が見えなくなりました。
いなくなると、なんだか寂しいものですね。
感染期間の待機中は、外界との行き来ができず、一切の刺激を遮断している状態の我が家でしたが、唯一聴こえてくるツバメの鳴き声から、生き物の息づかいが感じられて、ささやかに励まされるような心強い出来事となりました。
巣は壊さずに取っておいて、また来年の家族を待ちたいと思います。
元気でね、ツバメたち。
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