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new world

取るに足らないことで人間は不安になる。

そういう時に人は寝床をなくしたうなぎのように。ぬめぬめと、ぬらりぬらりと、土に潜ったり、ただ水中をただよったりするのだろう。

ことばにならない思いを

ことばにするということを

試みている中で

最近思い出したこと。

えーと、その前に。

最近ブリグリブームなんです。
担当の美容師さんと「トミーはかわいかった」とブリグリトークをしたのですが、久しぶりに昔聴いたアルバムを聴いたら懐かしすぎて、頭がマシュマロみたいになりそうだった。

この頃のJ-POPはみんな神がかってたな。

ほわほわのマシュマロ脳で書きますよ。

昨日はメガネ屋さんにメガネを取りに行ったんです。メガネのあの部分がぱっかりととれちゃって.....えーと「あの部分」の名前がわからない。

今調べました。鼻パッドだった。
けっこうそのまんまの名前だったな。

その鼻パットがとれちゃったのですよ。そして、修理を依頼していたのです。持ち込んだお店ではミニオンに似たかわいらしい店員のお姉さんが「難しいかもしれません」と話していたのですが、工場側は直せそうだ!と連絡を頂きまして。

直してもらいました。

夫が私についてきたいというので、昨日は一緒にショッピングモールに来ました。久しぶりに2人でカフェに入る。

私は抹茶のクッキー入りのフラペチーノを頼む。
夫は抹茶のフラペチーノを頼む。

ざくざくしたクッキーが入っていて、おいしい。

「しあわせだね」と繰り返し私は言う。

夫は「はいはい」といつものように返事をする。

聞いてるのか聞いてないのかわからないけど、ずっとこういう風にお互い過ごしてきた。

彼は普段履いているスリッポンがくたびれてきたので、私がメガネ屋さんで待機している間に新しいスリッポンを探しに靴屋さんをまわっていたが「いいや」とあきらめて、何も買わずに帰ってきた。

この人はいつもそう。

なかなか物を買わない。

そして、買ったとしてもすぐ使わない。

一年越しで購入したシャツとかを下ろす。

すぐ買うのはせいぜい本くらいだ。

今日は雑貨屋さんなどのお店を一緒に眺めて「こうやって見るだけでも嬉しいよね」と、いうことばが聞けただけでも、私は嬉しく思っている。

彼が普段なかなかあらわさない良き感情をあらわにするのは、いいことだと思うから。


話を戻して。
思い出したことというのはですね。

その買い物中に思い出していたのですが。


私が中学生の頃。


友達3人と交換日記というのをつけてたんですよ。

私たちの交換日記というのは、持ち回りで一冊のノートにそれぞれの日記を書いて、そこに他の人が感想を書き加えたりするやつでした。

それが、書けない!

全然書けないんです。

私の番になっても「え?これ何書いていいのかな?」「書くことないじゃん」って毎回頭を悩ませていて。

なんか、今思い出しても非常につまんないこと書いてました。

「今日は喘息が出て病院に行きました」みたいな。

私は当時、小児喘息的なものが多く出てしまう子で、学校をぽちぽちと休みがちでした。


だから自分の生活を振り返った時に、まともに書けるようなものがなくて。そんなに毎日きらきらしたスパンコールみたいな日々を過ごしてなかったので。

若干苦痛でした。

他の子は
まず好きな男子の話を書きます。
〇〇くんが今日話しかけてきて、嬉しかったみたいな。
めっちゃきらきらしてます。
私は恋愛的にはっきりとこの子が好き!ということもなかったので。
この話題は書けません。

次に、当時はドラマをみんな割と観ていたので
ドラマの話をします。
「キムタクかっこよかった」みたいな。

私はいわゆるトレンディドラマみたいな
きらきらしたものは見てなかったので
(最近思い出したのですが「静かなるドン」の鹿賀丈史さんに萌え萌えしてたくらいなので)
この話題はだめです。

あとは、おしゃれの話とか。
部活の話とか。
誰それムカついたとか。

みんな書けない。

わあ、書けないよーで

日記はそのうちみんな自然と書かなくなったのですが。


書けない子だったんですよ。


自分のこと。


それが、今こうやってnoteに綴っていることって。

なんだろう?自分。って思っていて。

一つ思ったのは。


あの頃の日記は、完全に読者層が限られていたこと。
3人が読むので、3人が興味のあることしか書けない!って私は思い込んでいたのです。たぶん。

そうなると、私と趣味嗜好がまったく違う人に、何書けばいいんだろうって悩む。

今noteを書けるのは。

むしろ書いてしまうことは。

繰り返しますが、誰に向けてもいないからだなと思ってるんです。

誰に向けてもいないから。


私は私の.....どんなに偏った内容であったとしても書いても大丈夫だなと思えるようになった。


それをあらためて思ったのと。


あの頃も書けばよかったんです。たぶん。今みたいに。

でも、あの時はできなくて。
自分のことを話すことが、おぼつかなくて。
でも、本当は話したかったし
表現したかったし
私はこう思うってどこかで言いたい自分を持て余していて。

それを今、ここでやらせてもらっているのが
とてもありがたいことです。

今回ピリカグランプリと
noteのコンテストの賞を頂いたのは....
これ、記事やつぶやきで書きましたが
ピリカさんのはきちんと報告してなかったな。

あらためて、ピリカさんはじめ運営に関わっている方、読んでくださったみなさま、共に参加されたみなさま。ありがとうございました。

本当に嬉しく思っているのです。

ただ、今だからこそ。

気を引き締めたいのです。


原点に戻ろう。

私のnote。最初は誰も読んでませんでした。

でも最初は毎日書き続けてみて。

途中から細々と書いてきて。

今ここにいます。

フォロワーが気づいたら500人にいきそうな中で。(びびった)

実質ずっと読んでくださっている方は1割くらいかなと思いながらも。

中学生のあの自分も。
noteを始めた頃の私も。

全部まるっと抱きしめながら

ぬめぬめっとしたうなぎのように。

取るに足らない不安と共に。

フラペチーノで幸せになれる自分も。

抱えながら。


また書けたらいいなと思っています。


夫は最初から私のnoteを読んでいます。
文章について褒められたことは一度もありません。
それでいいなと最近は感じるのです。

今回賞を頂いた時に

「もっと書きなよ」と言われたことが、うれしくて。

「書いていいんだ」と思えたので。

また書いていきたいと思ってます。

中学生の交換日記に悩んでいた自分からすると

それこそ「なんで?」と思われそうですが。

何が起こるかわからないのが、人生のおもしろいところで。

心の中であの頃の自分に手を振って、また日々を過ごしていくのです。

世界はどんどん変わっていけるのです。

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