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くま、長野へ向かう【帰りの道編】

前回の続き。

バスが長野に着いたのは深夜だった。


真っ暗な道の中。

こんな感じ



Googleマップで宿泊先のホテルを探そうと携帯を取り出して目の前に掲げると、その携帯の先にホテルの看板が光っている様子がかすかに見えることに気づいた。

「ああ、あそこね」

携帯をしまい、がらがらとスーツケースを引きずりながら、一人夜の道を歩く。ホテルが少しずつ近づいてくる。

近づくと、看板の「ホテル◯◯◯◯◯」のホテルの字の電気が薄暗く消えかかっていることに気づく。
この田舎の感じがいいなぁと思う。

固いベッド、勢いのよいシャワー、狭小のユニットバス、古い大浴場、全てがどこか懐かしくて、思わずふふっと微笑んでしまうのは、きっと従業員のおじちゃんたちのホスピタリティが秀逸だからだと思う。

私は妙に長野に親近感を覚えた。(まだ降り立って1時間くらいしか経っていないのに!)


夜は比較的ぐっすり寝られた。


朝方、ホテルから長野の山々が見える。

山の峰に霞がかかっていて、どことなく幻想的な風景。私は普段は平らな地域に住んでいるので、山をよく見たいなと思い、窓から身を乗り出す。一眼レフで景色を写真におさめる。



今日お会いするのは微熱さんだ。

私は昨夜、床に着く前に微熱さんの予習をしていた。彼女に会って何を伝えたいのかなとあらためて頭を整理する。

私は彼女が楽しく、彼女らしく、今後も過ごしてほしいこと。

彼女の好きなところをたくさん言うこと。

伝えるなら、その二つにつきるなと思った。

ファンとして、彼女にとっての第一号の出会いになるなら、他のファンの方に恥じないように気持ちを伝えたいと思う。でも、もちろんそこにはちゃんと自分の想いや私らしさをのせないといけない。これがなかなか難しい。

そして、もちろん私自身が楽しいことが大前提ではある。

深夜に1人、彼女が一番最初に投稿した記事を読んでスキを押した。これがまた詩的で良かった。ばあちゃんも微熱さんも、もうすでに完成している。


私が初めて彼女の記事に寄せたコメントを発見した。私も微熱さんも最初から私たちだった。この時からもうすぐ2年になる。2年後にこういう事になるなんて、この頃の私たちはもちろん知らない。

そして、偶然にも前日クリスマスの話をしていた彼女と合わせるかのように、この記事もクリスマスの話だった。(この記事の最後に微熱さんがとても良いお話をされているのでぜひ皆さま読んでみてほしい。)


公園で出会った微熱さんは、とても素敵な柄のワンピースを着ていて、私は彼女の書いたワンピースの記事のことを思い出していた。

彼女のなじみの公園

お互いに話がつきなかった。

それは最後に別れるまでずっと。

微熱さんはちゃんと考えていつもお返事を返してくれていた。悩んでいる彼女もまた良かった。そして、答えを見つけた時の表情が屈託がなく子供のようであどけなかった。

たぶん、誠実な人だと思う。

もちろん人に対してだけじゃなくて、自分に対しても。

あと、私が公園のおトイレから戻る時に、待っていてくれた立ち姿や横顔が、なんとも絵画的であった。そのまま額に入れて飾ったら素敵なんじゃないかと思った。

思うことはたくさんあったけど、全部は言えなかったから、今ここで書いてみた。

噂の森のパン屋さんのパン。めっちゃおいしい。そしておもしろい。このウインナーの見え方が普通じゃないと思う。
ショートした携帯電話を10円玉で冷やすの図(少しだけ彼女のワンピースがうつってます)
公園から見える山々


彼女にたくさん質問をした。

一番印象的な答えは

「今感謝している人は?」というような問いに対して、彼女は「まわりにももちろん感謝はしているが、何よりここまでやってきた自分に感謝している」と話した時。

この人、本気でかっこいいなと思った。

微熱さんはきっと

たくさんの事にもがきながらも
それを抱えて飛べる人なんだと思う。

私の話にもきちんと耳を傾けてくれたことも大変嬉しかった。

「くまさん、微熱どころじゃなくて高熱ですねー」と言われて

「そうなんだよ。私は熱いんだよ!」と伝えられて私も満足だ。



微熱ファミリーはそれぞれがあたたかく、それぞれが記事の印象通りで、こんなよくわからない訪問者を受け入れてくださった事に感謝している。

長野は景色もよく、彼女がここで日々生活していて、その暮らしを愛している事が充分伝わってきた。いいところだと思う。

私は最後に握手をした。

これからの彼女を見られるのは楽しみの一つである。

今回、私のわがままを受け入れて下さった彼女に感謝の意を述べて終わりとしたい。


きっと夢、たくさん叶えられると思うよ。

これからも楽しんでやってください。

たぶんあなたなら大丈夫だから。

自信持ってね。

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