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あ・い・す・ま・せ・んと懐かしのチャッピー

おそらく誰も知らない曲を置いてみますが。

COILという二人組のバンドが昔おりまして。
彼らのメロディアスなロックと、たよりなくて不思議なサダヨシさんのボーカルや、ヨウスケさんの海のようなまっすぐな声が、癖になる宅録ユニットでございまして。

あたたかくなると聴きたくなるのです。


まあ、それはいいのですが。
(懐かしくて最近聴いているだけです)

あいすません

という気持ちになるなぁ、なんて。
自分でもつかみがたいぼんやりとした話を書いてみます。


私はたまーになんとなく「男に生まれたかったなぁ」と思う時があります。

そして、それを不意に口に出してしまう時もある。その返事として...様々な応答をしてくれる人たちがいます。

「くまさんはかわいいから女性の方がいいと思うよ。」

と言われると

うわぁ!

と思って、困ったような、照れ照れしたような、うれしいような、はずかしいような、なんともその場に居難い感じになって。

ひとまずお礼を申し伝えます。

けれども私の心のどこかで「いや、そうじゃないんだ、そういうことじゃないんだー!」と思う熊吉がいます。(熊吉は私の心の中にいる熊部隊の1人です)


「男の方が大変なんだよ。わかってないと思うけど....」と、ある男性に言われたこともあります。

その時は「そうだよね。男の人は大変なんだよね。」と返しました。

これについては「この人はきっと大変な日々をおくっているのだろうなぁ。」と思ったり「私が女の人より男の人の方が楽だと思って発言していると解釈したのだろうなぁ」とも思ったり「そうじゃないんだけどなぁ」と頭の中の熊吉が思ったりします。

なにげなく発言したことが、思いもよらぬボールで帰ってくることがあります。

変化球は打ちづらいですよね。相手の方も。
カキーンと変な方向に飛んでいってしまう。

私の「男になりたい」といった思考は、トランスジェンダーの方のようにそんなに切実なものではなく、なんともわたあめのようにふやけた形で、たまに現れるのです。

それがどんな状況で、というのは....たぶんある一定の場面がありそうなのですが、それはともかくとして。今回はそこを話したいわけでもなくて。


全てにおいて深く意味を持って確固たる考えを発しなければいけないような狭苦しさを、時にはここでも、現実世界でも....感じることが私は時々あるのです。

しかし、一方で、どんなに注意深く思慮深く発していても、誰かを傷つけたり、誰かの傷にさわったり、誰かの怒りを買うことがあります。

それは仕方のないことだと、覚悟の上でこうやって物事を話したり綴ってもいるわけですが。


このSNS上だけでなく、リアルな社会でも、自分の発した何かがぼんやりとしていればいるほど、思わぬボールが返ってくることがあります。

そういう時に


あいすません


とひとまず思ってしまう自分がいます。


ごめんなさい!

よりもっとフランクな感じです。

何か言われたけど、でもこんなんです。自分。

何とも曖昧で不確かな生き物なんです。

のような気持ち。

たまにぼんやりとした発言をしたくなってしまう自分もいるのです。


この、ぼんやりとした、何気ない、意図も深くない、やや逸脱した、いつもと違う外れているものに返ってくるボールって
「おもしろいな」
と個人的には思っていて


普段では引き出せない

違う世界の入り口であったり

相手の価値観の核となるようなものが

予期せぬ形でほろりと出てきたりして

ちらりと見えたりして

それをまた楽しみたいなぁと思っている自分がいます。

そして、そこに打ち返す、投げ返す私にも

たぶん自分自身の見えていない本質みたいなものや、新たな枠組みや概念が混ざっているような気もするので

その世界に追い詰められると(追い詰めているのはたぶん大半は自分なのですが)苦しくなったりはしますが。

あいすません、と軽やかに。


私はどうしようもなく私なんだよなぁと


そんな調子でなんとか生きていきたいな、と思った次第であります。

人はそういった意味では、1人では己の形すらわからなくなってしまうことももしかしてあるのかもしれませんね。


きゅうり食べなよ、おいしいからにも

母親としてきちんとしなよにも

大人なんだからわきまえて、にも

そんなに恵まれた立場でいいなぁ、にも


あいすません、です。

(めっちゃ応用きくなぁ)



それではまた。


最後にCOILが懐かしのチャッピーに提供したこの曲を置いておきます。

チャッピーなんて知らんだろうなぁ。みんな。
(言っておきますがパプワ君じゃないですよ)

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