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思ったことや考えたこと

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日々暮らしていて、頭にふっと思いついた考えや、人から影響を受けて浮かんできた思考の断片などを書いたもの。
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2022年1月の記事一覧

人生っておもしろいよ

「私は露草のようだ。」 そのセリフを聞いたのは、私が訪問リハの仕事中であった。 認知機能が低下してきている女性の利用者さんに、「脳トレ」と称した計算プリントをお願いして取り組んで頂いている時だった。 「こんなの楽しくないじゃない」と彼女は言う。 私も「こんなの楽しくない事はわかっています」と答える。 しかし、ご家族やケアマネからの要望も強いので、お願いだから何とかやりましょう。といつも彼女の文句を聞きながら取り組んでもらっている。 そんな彼女の対面には老齢の男性が座

ラブレターを君に

先日はこんな記事を書かせてもらいました。 これは「空心菜おひたちさん」という 私が仲良くさせてもらったり (時々私が圧をかけたり?しているらしい) noterさんが 企画されたものに参加させて頂いた記事でした。 説明が足りず、しかもコメント欄が閉じてあるので「突然なんなんだ」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。 「コメント欄は(任意で)閉じても良いかもねー」との事だったので閉じさせてもらいました。戸惑わせてしまった方はすみません。そして「いつも通りだな」と思った方は

うわうわうつわ

昨年の事ですが、いつも私が大変お世話になっているれおさんというnoterさんが立ち上げたnote-bookという企画に僭越ながら参加させて頂きました。 「思い出と本をつくろう」という想いから生まれたこの本。 私もたまに思いだしてみては、ひょいと本棚からこの本を引っ張り出してきて、ペラペラとページをめくらせてもらっています。(現在はれおさんの記事で無料公開されています。ご興味がありましたら、皆さんの素敵な記事が掲載されていますのでご覧ください。) 私はそこに自分の記事を載

小さな声をひろえたら

今日はこの曲で。 あれは さかのぼること、一年以上前。 私は高齢者の施設で働いていた。 「機能訓練室」と書かれた古い時代を感じさせる看板の奥には、平行棒や歩行器などが置いてあり、その部屋の奥にはデイケアルームが広がっていた。 私たちリハビリテーションスタッフとデイケアの利用者さん、デイの職員たちは同じ部屋で、仕切りのないワンルームで一日の大半を過ごしていた。 私は毎日、デイケアルームの奥から聞こえてくる音楽に対して複雑な思いを重ねていた。 デイケアルームの奥には