あこがれの女性像
現在、ルソーの『エミール』下巻を読んでいる。
ついにエミールは20歳になり、お嫁さん探しをすることなった。
今読んでいる部分では、理想のお嫁さん「ソフィー」について語られている。
ルソーの女性観が語られていて、すごく面白い。
例えば、女性の義務として、
「夫には服従し忠実でなければならない」
と、書かれている。
これだけ読むと、単なる古い時代の考え方だし(まあ、200年以上前の書物なんだけど)、女性の意志を無視しているかのように思える。
でもルソーは、決して男性より女性が劣っているとは思っていない。
男性と女性には自然に基づくそれぞれの役割がある、と考えている。
そして、女性には、道徳性と理性を養うことが必要だと明確に述べている。
なので、上に述べた、「夫への服従と忠実」これは、盲目的に夫に従え!という意味ではまったくない。
さらに、こんなことを言っている
「女性は、男性の判断にしばられているのだから、男性の尊敬にあたいしなければならない」
こぐま流の解釈をはじめます。
「(女性は)男性の尊敬にあたいしなければならない」は、こんなイメージ。
男性Aが女性Bを尊敬する→男性Aの判断は、女性Bの判断に近づこうとする。
だから、
「女性は、男性の判断にしばれているは、「女性は、(自分の判断に近づこうとしている)男性の判断にしばられている」ことになる。
一言でいえば、
女性は「尊敬」されることで、男性の判断をしばっている。
溜息が出るほどルソーらしい・・・。
(上、中巻を読めば、この感覚がわかるかと思う。)
『エミール』は本当に面白い。
何より、読書会で読めるのが本当に面白いので、3年に一度くらい、開催したい。
何度読んでも、新たな発見があると思うんだ。
こういう本を、良書というのだろうな。古典の価値を、ほんの少しだけ体感できた気がする。
もう少し書きます!
基本、私は恋人との関係があまり上手くいかず、悩んでいる。これがデフォルト。
そこで、ルソーのこんな言葉が胸に刺さった。
「女性の状態にふさわしい才気、私たち男性の状態から利益を引き出し、男性自身の有利な立場を利用する技術、それが女性の救いの道だ」
救いの道かどうかは置いておき、
これは、「賢くて聡明な」女性像だと率直に感じる。
・・・なりたい!!
やることは一つ…
尊敬に値する人間になること!
つまり、楽しく日々の生活を営むことだ!
よし、まずは早起きがんばろう。
おわり
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