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先生は長期休み中に旅行とか行けていいよね!の実際

先生がお休みを取りやすい日と言えば、ずばり、こどもたちが居ない長期休暇期間。
年休は主に夏休み・冬休み・春休みに消化して、旅行に行くのもこの期間が狙い目!

…なのですが、実は先生たちって、旅行のなどで自宅から離れた場所に泊まる時には、1つやらなければならないことがあるんです。

旅行は上司に届出が必要

ずばり、上司に届出を出すことが必要なんです。

国内だったら、何月何日から何月何日まで、どこどこに泊まります、と書いた紙を教頭・校長に提出する…という決まりになっています。

教員になったらプライベートもなにもあったもんじゃないの!?って思われるかもしれません。私もそう思ってました。笑
あと、届出を出して上司に旅先を知られる以上、なんか気まずいので、新人の頃は毎回、職員室にちょっとしたお土産を買って帰っていました。(そこまで気にすること無かったのかもしれませんが。笑)

なぜこんな紙を出さなければいけないのかと言うと、学校職員服務取扱規程という決まりの中でそう決められているからなんです。

学校職員服務取扱規程 第17条
職員は、私事旅行等により、その住所を離れるときは、その間の連絡先等をあらかじめ上司に届け出なければならない。

ちなみに国内旅行の場合は、その届出を校長もしくは教頭に出しておけば大丈夫なのですが…

海外旅行の場合は、さらに市町村の教育委員会に校長教頭を通じて申請しなければならないので、春休みや冬休みなんかだと「その旅行はちょっと…」と断られたりすることもあります。

申請しないとどうなるの?

じゃあ、申請しないでこっそり行けばいいのでは?と思われる方も当然、出て来ますよね。笑

でもこれ、例えば…GW中に、学校が火事になったとか、生徒が事件に巻き込まれたとか、何らかの原因で突然学校に行かなけばならなくなった場合、があったとします。
(令和の今でもこういう事例で呼び出されるんだろうか…?という疑問はとりあえず置いておいて。笑)

そうなった時に、この先生に連絡がつかないとか、行けないです!ってなった場合…

あれ、なんでいつもと違う住所に居るのに届出を出していないの?学校職員服務取扱規程に違反していますよね?

ってことになるんですよね。

ちなみに、罰則があるかどうかまでは私は知らないのですが、ただ。
先生たちはルールを守ることをよしと考えている方が多いので、そういう人間関係の職場の中で今後生活していくのにあたって、なんか気まずい…ってことにはなるだろうと思います。まあ、守っておくに越した事はないよねってことで。

そんな訳で国内旅行は良くても、海外旅行となるとハードルがなかなか高く、私も現職時代は新婚旅行の時と、あとは夏休みを利用して2回ほどしか行ったことが無いです。

それでも、海外旅行に行っている先生は、春休みだろうが冬休みだろうが毎年行っているんですよね。
許可とかどうやって取ってるんだろう?と思っていましたが、でも、お願いしてみると意外となんとかなることも多いんですよね。

校長によっては「春休み中の海外旅行は禁止」と最初から言う人も(昔は)居たけれど、次に赴任してくる人も同じことを言うとは限らない訳ですし。

色々大変だけれども、旅行に行きたい先生がそれでも行きたいと頑張るか、最初からそこまでやらなくてもいいと諦めるかの違いなのかもしれません。

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