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旅立ちの季節

みなさんこんにちは。年度末となり、新年度からの生活に向けて準備をしている方も多い事でしょう。また、学生の皆さんは卒業・修了を迎え、次のステージへの準備をしているかと思います。
 
私はと言えば・・・例年のごとく花粉症に悩まされております。ティッシュとお友達になっており、4月いっぱいはきつい季節が続きますね。花粉症の皆さん、ともに頑張っていきましょう。
 
さて、冒頭で卒業について触れましたが、私が活動している那須塩原ジュニア陸上クラブも卒業の季節を迎えました。当クラブでは、3月26日が閉講式でした。そこで、今回は、今年一年の活動を振り返りつつ、卒業していった子たちに何を思うかを書いていきたいと思います。
 

今年一年を振り返って


まず、今年一年間ですが、やはりまだまだ新型コロナウイルス感染症の影響が残る中での活動となり、非常に歯がゆいことが多かったように思います。

大会では感染対策が云々とのことで、競技場から保護者を締め出しての大会運営が行われたりということが多く、今しかない子供たちが頑張る瞬間を保護者の方にお見せできないことが残念でなりませんでした。
もっともこれは栃木陸上競技協会の判断なので、我々はそれに従うしかないのですが、非常に残念でした。

また私自身、まだまだ指導力不足で、どこまで子供たちの「やりたい、強くなりたい」に応えられたのか疑問を抱きながら活動しているところです。まだまだ指導の引き出しを増やしていき、今よりももっと陸上が面白くなるような指導を求め、今後も頑張っていこうと思います。
 

卒業する6年生たちへ


ここからは、私がクラブを卒業する6年生へ向けて話した内容を書いていきます。

「卒業していく6年生の半分くらいは、中学校でも陸上を続けるということらしく、これは非常に喜ばしいことです。
ただ、中学校になると、取り組む内容も専門的になるだけでなく、ライバルのレベルも上がります。これは中学だけでなく、高校、大学、実業団とレベルが上がれば上がるほど、戦う相手のレベルは高くなり、また厳しい世界になっていきます。
今までのように楽しいだけでなく、上手くいかないことも悔しいことも増えていきます。かつての私がそうで、実業団まで競技を続けましたが、やはり思うようにいかないことが多く、負けレースを経験することが多かったと思います。

でも、陸上競技の勝敗って、誰かに勝つことだけではありません。もちろん順位を競ったりするのが競技の本質ですが、自己ベストを出せたことも勝利のひとつの形だと思います。
そこまで自分が頑張った結果なので、自信を持って勝ったと言うことができるのではないでしょうか。

皆さんには、ただ他人より早く走れる、跳べる選手ではなく『強さを持った選手』になってほしいと思います。
強い選手ほどいつも自分を見つめ、自分がどう成長したのかというところを大切にします。そういったものを大切にして、いつか訪れる引退の時に『競技をやっていて良かった』と、心から思えるような競技人生を送っていってほしいと思います。頑張ってください!」

 
いつもながら、言っていることにまとまりがなく、子供たちには難しい話だったかもしれません。
また、競技をやらない子にとっては、あまり中身のある話ではなかったかもしれません。ただ、やはり競技者を育てる以上は、自分が満足のいく競技者の終わり方ではなかったということもあり、そういう思いをしてほしくないという願いをかけずにはいられないのです。

そして、子供たちが壁にぶつかったとき、そして前に進めない時、子供たちが「コーチたちに相談すれば何とかなる」と思えるように、常に子供たちと共にあり、そして一緒になって那須塩原のこれからの陸上界を担っていく存在でありたいと思うのです。
 

おわりに


ここまで子供たちを中心に話をしてきましたが、保護者の皆様にも深く感謝しております。
当クラブは、参加者に対してコーチの数が不足しており、なかなか保護者の方の協力を仰がないと運営が厳しい側面があります。大会時の陣地設営や日頃の備品管理など、保護者の方には多大なるご協力をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
また、来年度以降、引き続きお子さんが活動する保護者の方には色々とご協力をいただく場面があるかと思いますが、その際はまたよろしくお願いいたします。
 
これからも我々那須塩原ジュニア陸上クラブは「楽しく陸上競技の基礎をつくる」ことを目指し、活動を続けてまいります。

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