なんであんなにいい曲なのか② シャルル編
このシリーズは、なんであの曲なあんなにいい曲なのかを普通の大学生が独断と偏見で分析してみるシリーズです。
今回は、シャルルです。
ポイントは
①「さよなら」と「笑って」という正反対のキーワード
②終始切なさを漂わせて曲をまとめる
③冒頭の歌詞をサビで伏線回収
です。ではどうぞ!
さよならはあなたから言った
それなのに頬を濡らしてしまうの
そうやって昨日のことも消してしまうなら
もういいよ 笑って
冒頭は、音程の上下動が少ないです。淡々と聞こえてきます。
この「淡々さ」が歌詞の持つ悲しさをより印象深くしています。
この曲はさよならという言葉からスタートします。なんとも悲しい
スタートですね笑
そしてこの人は頬を濡らしています。めっちゃ悲しそう。。。
そうやって昨日のことも消してしまうそうですがそこで放つ言葉が「もういいよ 笑って」です。投げやりな感じになりましたね。
この曲全体に言えることですが、終始、投げやりな感じが出ています。エネルギーを発散させたいがそれができないもどかしい感じで曲が与える印象をまとめています。
そして、「笑って」がポイントですね。普通、さよならから笑うなんて言葉は連想されません。だから、ものすごくアクセントになっています。しかも、正反対の意味を持つ言葉です。本来は明るいはずの言葉ですが、それを使うことでこの曲の悲しさ、切なさを倍増させています。
この曲は「さよなら」と「笑って」がキーワードです。冒頭の最初に「さよなら」最後に「笑って」を配置しています。聞き手の頭に一番残るタイミングでキーワードを置いています。
正反対の言葉がキーワードにすると、曲のまとまりがなくなりそうですが、しっかりまとめているのはすごいですね。
花束を抱えて歩いた 意味もなくただ街を見下ろした
そうやって理想の淵に心を置き去っていく もういいか
この部分は情景描写です。本人が今どんな状況にいるのかを説明しています。花束を抱えて歩いています。普通なら楽しい雰囲気が伝わるような歌詞ですが、今回は冒頭ので悲しさを印象つけているので、切ない感じになっています。本来なら明るい歌詞なだけに、切なさもアップしていますね。
そうやって理想の淵に心を置き去っていくそこで放つ言葉が「もういいか」です。冒頭のフレーズと一緒ですね。自分の取る行動に対して嘆きを感じています。「投げやり」な感じを「自分への嘆き」で表現しています。なるほど。。。
空っぽでいよう それでいつか 深い青で満たしたのなら
どうだろう こんなふうに 悩めるのかな
ここでさらに音のトーンが下がります。ちょっと絶望感も感じられます。歌詞も「空っぽ」「深い青」を悲しい表現が続きます。「空っぽ」なんかは「投げやり」な心境にぴったりな言葉ですね。サビ前の歌詞「どうだろう こんなふうに 悩めるのかな」の音程はこれまでの下がり調子と打って変わって若干上がり調子になっています。気分も上がってきて、これからサビに入るぞーって感じですね。
愛を謳って謳って 雲の上 濁りきっては見えないや
遠く描いていた日々を
語って語って 夜の群れ いがみあってきりがないな
笑い合ってさよなら
サビは「愛を謳って」から始まります。これまでの歌詞からは考えられないような歌詞がここで来ています。その分サビのインパクトが倍増しています。
「濁りきっては見えないや」「いがみあってきりがないな」もうどうしようもない雰囲気ですね笑。これが聞き手に抱かせた投げやりな感情をより強めており、最後のフレーズにつなげていきます。
最後は「笑い合ってさよなら」
この一言がしびれます。僕はこのフレーズでホームランを打たれた気分になりました笑本当にぴったりな言葉でサビを終わらせていますね。このフレーズは冒頭の「さよなら」「笑って」と対応しており、見事な伏線回収になっています。
最初は「なんでさよならなのに笑っているんだろう」と聞き手には疑問があったと思いますが、サビの最後で解消させてきました。
冒頭~サビ前の悲しげで投げやりな歌詞を聞いてきた聞き手は「さよなら」「笑って」のつながりを理解できます。いや~、うますぎる笑
以上で、「なんであんなにいい曲なのか? シャルル編」終了です。ここまで読んでくださりありがとうございました!
また別の曲も載せますので、ぜひ見に来てください!
では!!
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