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“対話型AI”について考える ③

 今回は、連載の3回目です。この連載では、“対話型AI”のもつ多くの特徴を捉えていき、その用途や可能性、そして利用する上での留意点などを考えていきます。過去の連載(記事)を見ていない方は、是非ご覧ください。

<連載 1回目>

<連載 2回目>

 さて、本題に入りたいところですが、ここでお知らせです。今回から新たに、目次を設けました。記事を読む際に、活用していただけると幸いです。

1.今回のテーマは?

さて、今回のテーマは
“対話型AIが普及することを見据え、私たちが考えないといけないことは?”
です。”買い物メモ”の例も用いつつ、”対話型AI”の有用な活用方法を考えた前回の記事の内容を踏まえつつ、この先、”対話型AI”がより多くの人が使うことになった場合について考えたいと思う。

2.”対話型AI”の現状を見てみると・・

 "chatGPT"をはじめとした"対話型AI"が広く一般の人に使われ始めたのは昨年末のことである。まだ、1年も経っていないのだ。その中で現在、多くの場所で普及している。“対話型AI"を用いることで、多くの情報を得られたり、サポート等をしてくれる。前回の記事の"買い物メモ"の例もその一つである。(ただし、情報の正誤等は利用者自身での判断が求められる。)1年前には、考えられなかった状況に今、なっているわけである。

3."対話型AI"の広まった社会はどうなる?

"対話型AI"が今後、さらに普及することで、
「今まで人が実際に行なっていたり、もしくは人が機械に指示を出していた事柄が、"対話型AI"が人の代わりをすることが増える世の中が、近い将来にやってくる」
と私は思う。今回も、一つ具体例を挙げたいと思う。
今回は、
「現状においては”対話型AI”が完全でないため、十分な回答は得られていないものの、近い将来には完全な回答が得られるようになる」
と、予測される使い方を例として挙げたいと思う。

テーマ:行動の計画を立ててもらう
<chatGPT を利用した例>
A:人 B:chatGPT
A 今日の10:30に上野駅を出発して、羽田空港に向かう。ただし、途中の東
   京駅において、お弁当を購入する予定である。買い物は、30分ぐらいの
   予定である。具体的な行程、料金を記してください。また、東京駅で購
      入できるお弁当のおすすめも教えてください。
B 申し訳ありませんが、具体的な行程や料金についてはリアルタイムの情
   報が必要となります。私は2023年6月11日の情報を持っており、それ以降
   の時刻表や料金は把握していません。しかし、一般的な情報とお弁当の
   おすすめについてお伝えできますので、それをご参考にしてください。
  上野から羽田空港への行程については、以下のような方法が考えられま
  す。

  1. 電車を利用する場合:

    • 上野駅から普通または快速電車で東京駅へ移動します。所要時間は約10分程度です。

    • 東京駅でお弁当を購入するために時間を取り、30分ほど滞在します。

    • 東京駅から羽田空港へのアクセス方法としては、成田エクスプレスや京急線があります。詳細な路線や所要時間は最新の時刻表を確認してください。

  2. タクシーを利用する場合:

    • 上野駅から東京駅までのタクシー料金は、交通事情や交通量によって変動します。タクシー会社に直接お問い合わせいただくか、タクシーアプリを使用して料金の見積もりを取ることをおすすめします。

お弁当のおすすめについては、東京駅周辺には多くの飲食店やデパートがありますので、さまざまな選択肢があります。一般的には以下のようなお店がお弁当を提供している可能性が高いです。

  • 駅構内のデパートやスーパーマーケット:東京駅には地下の食品売り場や駅ビル内のデパートがあり、多様なお弁当が購入できます。駅ビル内にはお弁当専門のショップもあります。

  • エキナカ(駅構内商業施設):東京駅にはエキナカが充実しており、お弁当を提供する飲食店が数多くあります。地域の名産品や特産品を使ったお弁当も楽しめます。

具体的なお店の情報については、最新の情報をインターネットや地図アプリで検索していただくことをおすすめします。

A 東京駅で弁当を購入する際の店舗について、より具体的におすすめな店
   を教えて。
B お弁当のおすすめについては、私が知識として持っている情報を提供し
   ますが、最新の情報ではないかもしれませんので、ご了承ください。

東京駅周辺には多くのお弁当を販売する店舗やデパートがあります。一般的には、地下街や駅構内の売店、近隣のデパートのフードコートなどでお弁当を購入することができます。

おすすめのお弁当については、以下のようなものがあります:

  1. 銀座の老舗和菓子店「鈴屋」のお弁当: 鈴屋は伝統的な和菓子を提供する老舗店で、お弁当も美味しいと評判です。季節によって内容が変わることもあるため、訪れた際におすすめのお弁当を尋ねてみてください。

  2. 東京駅構内の「グランスタ」: 東京駅の地下1階に位置するグランスタは、さまざまなお弁当や惣菜を取り扱っています。お弁当の種類も豊富で、和食、洋食、中華料理など様々なジャンルがあります。

  3. デパートのフードコート: 東京駅周辺にはいくつかのデパートがあり、その中にはフードコートがある場合もあります。フードコートでは、複数のレストランやお弁当屋が入っており、様々な種類のお弁当を購入することができます。

具体的なお弁当の料金については、最新の情報を調べるか、現地の案内所や駅の案内板で確認することをおすすめします。

 この例のように、最新の情報を聞こうとすると、”対話型AI”側がまだ追いついていないことがよくある。現状においては(あくまでも)、
最新の情報や、日々変化する内容については、”対話型AI”に聞いても、あまり期待できるような情報が得られない
ことは、知っておくといいのかもしれない。

しかしながら開発が進むことによって、これらの課題も解決される可能性が高いことも理解しておくべきだと思う。ルート案内を例とすると、公共交通機関の時刻表や運行情報などと、”対話型AI”が連携を図ることによって、より正確な情報が返されるようになることが予測される。

4.今後の、私たちが直面することとは?

 ここまで見てきたように、現状まだ完全ではないが、"対話式AI"は人が今までしてきたことを代わりにしてくれるものなのだ。現時点では、"対話式AI"がより普及した世の中は想像しにくいかもしれない。しかし、この”対話型AI”の登場によって、
「この社会に変化が生じている」
ことは間違いのないことである。今までは、人がしていたことも”対話型AI”に置き換わり、私たちは、この変化についていくことが必要です。しかし、時が経過するにつれて、技術が社会の様々なところに溶け込んでいくだろう。しかし、このことによって
「人がいらなくなる部分や業務が発生すること」
も予想される。また、この”対話型AI”が’カメラ’などの他の入力装置と連携したり、情報を外部に表現するツールと連携することで、
現状は言語のみでのやりとりであるのが、
様々な入・出力の方法が出来ることで、
”対話型AI”に出来ることがさらに”増えることも見込まれる。
私たちは、今一度
「人だからこそ出来ることとは何か」
「”AI"に置き換えられないことは何か」

を考える必要があると思う。

【"連載第4回"の記事に続く】
次回もお楽しみに!


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