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【共働き】時短勤務を3歳以降も継続できるよう会社と交渉した【ビジネス文書】

「時短勤務で頑張っているけど、もうすぐ子どもが3歳になる・・・」
「フルタイムに戻ると生活が破綻しそう」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

私は会社と交渉した結果、無事に3歳以降も(小学校就学の始期に達するまで)、短時間勤務制度を延長してもらうことに成功したので、その時に提出した書類などをご紹介します。

短時間勤務の期間延長のお願い(文例)

文例(見本)

↓Wordファイル、PDFファイルでダウンロードできます↓


社内で産休育休・時短勤務等の実績があるのが自分しかいないため、前例もなければテンプレートもない、ならばとネットを探しても文例が見つからない! という状況だったので、試行錯誤しながら作成しました。
※実際に提出した書類とは細部を変えています。

以下、何を考えながら書いたかを解説します。適宜アレンジしてお使いください。

ただいま取得させていただいております「短時間勤務制度」の期間につきまして、小学校就学の始期に達するまで延長していただきたく、お願い申し上げます。誠に勝手なお願いで申し訳ございませんが、何卒ご検討のほどお願いいたします。

<要望期間>
「3歳未満まで」→「小学校就学の始期に達するまで

まず結論から書きます(ビジネス文書なので)
いつまで延長してほしいのかをハッキリ述べます。その後、理由を述べます。

<理由>
① ワークライフバランスを保ちつつ、切れ目のないキャリアを積むため

我が家は夫婦共働きですが、周囲に頼れる親族がいないため、ベビーシッターや家事代行、便利家電を活用しつつ育児との両立を目指しております。しかし、現状でも生活には余裕がなく、フルタイム労働では(1)清潔で安心できる家庭環境の維持が困難、(2)我が子の精神的ケアが不十分になるなどの影響が予想されます。そのような状態では十分な休息が取れないため、仕事への集中力が保てず、ミスが増加する恐れもあります。期間を延長いただいた暁には、今まで以上に業務を効率化し、限られた勤務時間でも最大限の成果を発揮できるよう努力してまいりますので、何卒ご配慮のほどよろしくお願い申し上げます。

なぜ時短勤務を続けたいかと言えば大体の人が①の理由だと思います。
ただ、「大変なんです!私たち、こんなに大変なんです!」という訴えが多くなると読む人がうんざりしてしまいそうです。
なので、大変アピールはそこそこに抑えて、なぜフルタイム勤務に復帰すると業務に支障が出るのか、時短勤務を続けさせてもらうことで会社にとってはどんなメリットがあるのか、ということを意識しつつ簡潔にまとめました。
また、既にやれる対策はやっているというアピールもしました(実家に頼れば?ベビーシッター頼めば?などへの対策)。

会社にとっても、育児との両立がしんどすぎてせっかく育った社員が辞めてしまう!というのは損失だと思うので、なんとか仕事を続けたいという熱意を込めました。

② 育児介護休業法の改正に対応するため

現行の育児介護休業法では、「子が3歳未満の従業員について、希望すれば利用できる短時間勤務制度(時短勤務)を設けること」が義務付けられていますが、3歳から小学校入学までの場合の時短勤務制度については努力義務とされてきました。しかしこの度、厚生労働省が、「仕事と育児の両立支援について、子どもが3歳から小学校入学までは短時間勤務など複数の制度から2つ以上を設けることを企業に義務づけるなど、育児・介護休業法の改正に向けた方針をまとめた」と12月5日付の各社ニュースでも報道があった通り、今後は義務付けられることが予想されます。

②の理由はかなり強いです。「どうせ育児介護休業法が改正されたら義務化されるんだし、うちでも制度化してよ」ということですね。
ただ、これを一番最初に持ってくると「法律で決まるんだからやってよ!」という上から感が出るかもなぁと思い、二番目にしました。
現状は、あくまで努力義務ですからね。

③ 子育て支援に取り組む企業として、社会からの評価を得るため

厚生労働省による子育てをサポートしている企業の証(くるみんマーク)の認定要件にも、「少なくとも3歳から小学校就学前の子どもを育てる労働者について、(中略)所定労働時間の短縮措置または始業時刻変更等の措置に準ずる制度を講じていること」とあります。このような育児との両立支援は急速に進む少子化への対策を急ぐ政府の方針とも一致するとともに、ワークライフバランスを重視する求職者に対するアピール、離職防止にも役立つと考えられます。

③の理由は正直おまけです。くるみん認定受けるのめっちゃ難しそうなので……
でも、今後はどの会社も人材不足が加速していくのが目に見えていますし、ワークライフバランスが取れない会社は求職者にすら敬遠されるでしょう。
最後の一文は、「ワークライフバランス取れないなら辞めちゃおうかな……」という脅しとも受け取られかねないので、よくご検討ください。

最後に

「子持ち様」という用語がX(旧Twitter)でバズることもしばしば。
正直しんどいですが、何とか周囲との折り合いをつけて続けていきたいです。
同様の悩みがある人たちの役に立てばいいなと思います。

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