生存戦略

長らくうつと付き合うと、良い時も悪い時も波があり、それが私のバイオリズムによって変化していることが分かってくる。"今は“こうなのだ、と自覚しておく。自分が生存しているということ自体が、うつに陥落しないということの証明になっている。

今落ちているこの瞬間に、自分以外の誰かも落ちているかもしれない。この世界にいる同じ感覚を持つ人に思いを馳せると、ひとりではないことを実感する。ひとりだと思い込んでいる誰かは必ずいるから、多分その人とは仲間だ。あなたがそうだったら私は仲間です。

以下は私が落ちたときの生存戦略です。

①マインドフルに歩く
思考が感情、気分をつくる。ひとつの思考にとらわれると、ひとつの感情が長く続くことになる。それを防ぐために、身体感覚に注意を向ける。歩きながら、足の裏が地面と接触する際の靴底の柔らかさや、一歩踏み出した際の筋肉の伸びなどを感じてみる。自然と思考は止まり、ひとつの気分も落ち着く。

②信頼のおける人に気分が落ちていることを伝える
自分の体にはリズムがあることを人に明かしたほうが、自分と似たリズムを持つ誰かと出会えたり、共感し合えたりする可能性が高くなる。人に言うことができない場合は、自分の身体の状態をノートに書き留めるなど、言語化を通して客観視しやすい状態を作ってみるのも効果的だった。

③本を読む
読書は、過去の出来事の反芻を止められる場合がある。落ちすぎて文字を追えない、あるいは理解できない場合はやめたほうがいいが、「過去の出来事に付いての思考」から脱するには最適。ついでに本の内容を文章にまとめるなどすると、「本の内容についての思考」に集中するため、囚われ思考から脱しやすくなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?