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五島のルルドと五角形に開いた青空

10/2(KIN87)、5時半起床で日課のワークを10分ほどで済ませ、外に散歩に出てみると、もう路面電車がゴトゴトと動き始めていた。霧雨が降ったり止んだりはしていたものの、風はそれほど強くなく、これなら船も運行してくれそうだ。miccoさん&kazさんとフロントで待ち合わせ、武内先生とは長崎港ターミナルで合流。

ジェットフォイル「ぺがさす」は予定通り7:40に出航し、徐々に速度を上げ、水面から半ば浮かぶような状態になると、景色の流れ方もぐんぐんUPして高速船の実感が湧いて来る。入江状の湾内は波も穏やかで安定航行していたが、ひとたび外洋に出ると、結構な揺れを感じるようになった。何かに摑まっていないとお手洗いにもまっすぐ行けないくらいだ。

まだ台湾付近で留まっているはずの台風18号の影響はここまで及んでいて、途中からは風雨も激しくなり、周期的に大きな波もやって来るようになった。安定航行のためか、船はその大波をジグザクに刻む感じで進んでいるようだ。窓を叩きつけるような雨やビュービュー唸るような風音、時に船体が風に流されるような感覚から、風も波も運行ギリギリくらいの条件だったのかもしれないと思う。

島影が見えてくる頃になると、武内先生はメモ帳を取り出されて何やら書き込んでおられる。どうやら、今日巡る場所をイメージされているようだ。船は徐々に速度を落として、9時過ぎに無事福江港に到着。ターミナルで噂の絵美ちゃんと合流。先生からお名前だけは何度も聞かされていたが、バラモン凧の関係者という位しか情報がなく、先生以外のメンバーにとっては謎の人物であった。

笑顔が弾ける感じの絵美さんは、親戚に借りたという車の他に、レンタカーも別途準備して下さっていた。これまで武内先生と巡った所が記録されている島の地図もプリントアウトされていて、まさに準備万端という感じであったが、普段車は全然運転していないそうで、身近な人たちからも「運転はなるべくしないように」と言われているのだとか(笑)。

私も運転は嫌いではないものの、実質ペーパードライバーになって久しく、積極的には運転はしないようにしている。そんな訳で、レンタカーはmiccoさん&kazさんが、絵美さん親戚カーは武内先生が運転をし、絵美さんと私がそこに乗車する形となった(先生は定年後に一時タクシードライバーもされていた運転のプロ)。

巻貝を指差す武内先生

最初に向かったのは港からほど近い住宅地の中にある六角井戸。明の時代に交易していた中国人が飲用水、船舶用水として造ったものとされる。側にある祠の中に巻貝が納められていたのが興味深い。そこから車を走らせることしばし、岩川自然湧水という共同井戸に到着。鬼岳の地下にある溶岩大地でろ過された水が湧き出ているので、透明度が高い。

昔は洗濯場や野菜の洗い場として利用されていたらしいが、チベットサポート活動で毎年訪れるネパールでは、今も似たような共同水場が活用されているのをよく目にする。それにしても、島に到着するなり井戸巡りとは如何に?と思っていたが、これはまさに海洋民族ラピュタの視点に基づいた武内先生の感性なのだと、遅ればせながら気づいた。海の民にとって真水は命そのものなのだ。

「miccoさん&kazさんに島のことを案内してあげて」という武内先生の心遣いで絵美さんがレンタカーに移動。途中、この日のKIN87とシンクロする「87-87」ナンバーの車を目にして時空とのチューニング状態が良いのを感じつつ、今晩滞在する予定の丸子海岸の辺りを経由し、一路、島の西端にある井持浦ルルドへと向かう。

前日訪れた長崎市内の本河内ルルドも初めて知ったばかりだというのに、ここ五島にもルルドがあるとは驚きだ。信号も対向車も殆どなく、人工物が滅多に目に入って来ない海岸沿いの開けた道に、自然と心も広がる感じがするが、時折風雨が強くなったりもしてお天気はまだ不安定であるのを実感させられる。

しかし、目的地に到着すると雨はちゃんと止むのである。道はびしょ濡れで水たまりもできているので、ここもほんの少し前までは雨が降っていたのだろう。「第125回ルルド祭」という青いゲートをくぐって井持浦教会の左手奥に進むと、長崎市内で訪れた本河内ルルドと似たような石組みで再現されたルルドがあった。

案内文によると、「1891年にバチカンにルルドの洞窟が再現されたのを知ったペルー神父が、五島の信徒に呼びかけて島内の奇岩・珍石を集めて1899年に日本で最初のルルドを作りました」とある。何と!ここが日本最初のルルドで、長崎市内のルルドより更に前に誕生していたというのだ。全くもって今回のルルドシンクロは驚きに満ちている。

しかも、ゲートにあった通り、今年は五島のルルドが誕生して125周年。マヤ・パレンケ「赤の女王(パカル王妃)」の来日期間中の発行を目指し、何とか間に合わせることが出来た『自分で感じ、自分で決める13の月の暦』には、伊勢の神宮が全125社から成り、現在の祭主は第125代天皇の皇女であった黒田清子さん(KIN125)が務められていることも記されている。

そして、125(=5×5×5)周年を迎えた五島ルルドに五名で訪れている私は、前日、長崎(本河内)ルルドで五芒星のマンホールを目にした時、「五芒星共鳴」という心身技法の検証実験もしていたのだ。この旅では【海洋民族ラピュタが見た北緯33度の星空】や【長崎原爆の情報場を癒すルルドの聖水】に記した「33」や「19」等の回路も活性化していたが、一番の鍵はこの「5」だと言えよう。

フランスのルルドの水を五島のルルドへ

長崎の本河内ルルドで行ったのと同じように、ここでもmiccoさんが歌と祈りを捧げ、28日前にフランスのルルドで汲んで来たばかりの聖なる水を、井持浦ルルドの水とひとつに溶け合わせた。長崎原爆投下と同じKIN58(9/3)にルルド入りし、KIN59(9/4)に汲んだ水を、それぞれの28日後に当たるKIN86(10/1)とKIN87(10/2)に、長崎と五島のルルドに繋いたことになる。

28日は「13の月の暦」の基本周期であり、人の平均的な皮膚代謝周期であり、地球生物圏が月と太陽から受ける影響力のおおまかな平均周期とも言える。ここで絵美さんの誕生キンを調べてみると、KIN40(1・太陽)でマザー・テレサと同じだった。マザーは、ルルドの泉を開いたベルナデッタと同じカトリックの聖女だが、絵美さんはクリスチャンという訳でもなく、その場では特にピンとくる繋がりは見えなかった。

しかし、「後で何か分かるかもしれない」と伝えておいた通り、私の波動と水の師・江本勝所長が世界的に知られるきっかけとなった結晶写真集『水からの伝言』のP40に、何と「ルルドの水」の結晶写真が掲載されていたのだった!そして、直近のKIN40は、ハーモニック・コンバージェンス(H・C)37周年当日のG8/16に巡って来てもいた。

武内先生、miccoさんともご一緒した「世界水まつりin阿蘇」で「天真五相」のリードをさせて頂く前に、そこに連なる精神の源流ということでH・Cについても共有させて頂いたのだが、1987年にホゼ&ロイディーン・アグエイアス夫妻が呼びかけた平和の祭典H・Cは、おそらく世界最初の同時瞑想イベントで、原爆の否定的効力を中和する意味合いを持つものでもあった。絵美さんは、そういう時空と今年限定で繋がっているのである。

さて、井持浦ルルドでの祈りを終え、お腹も空いて来たところで、車で10分ほど入江沿いに進んだ玉之浦にある鶴田商店へと向かった。ピリ辛の特製ハンバーガーとポテトのランチを頂き、色々と味わいのあるものが置いてあるお店でひと息入れてから、いざ福江島最西端の大瀬崎灯台展望台に向けて出発。

急な坂道をぐんぐん登って行き、車を停めてから更に階段を登って行くと、東シナ海に開けた大パノラマが広がっていた。イギリスの白い海岸のような絶壁と海が続く風景の中に見える唯一の建造物は、岬の先端にある大瀬崎灯台だけだ。しかも、少し明るくなって来たぞと思っていたら、何と、ぶ厚い雲が途切れて青空と太陽まで姿を見せてくれた!

2時間ほど前には土砂降りだったのに、最も見晴らしの良い場所に到着するなりこの展開、何という粋な演出だろうか。島に歓迎されているのを感じずにはいられない。ふと空を見上げると、雲間から見えている青空が、幾何学的な形を取りながら変化して行く。五角、四角、三角...私は割とよく空を眺める方だと思うが、こういう見え方はかなり珍しいように思う。

遮るものの無い広々とした視界と大自然からの歓迎を受けて、おのずと「天真五相」を奉納したくなった。この風景と共に日本がその豊かな文化を守り続けられますようにと祈りつつ、西の果てに向けて全力発声で「天真五相」を行った。自分が一番海側にいたので途中まで気づかなかったが、皆さんも一緒にやって下さっていたようだ。

後日、武内先生の『もう隠せない 真実の歴史』をパラパラとめくっていたらP272、273に宇土の轟水源と人吉の天子水源の取水口写真が掲載されているのを再発見。いずれの水源も、長方形の短い一辺だけが二等辺三角形のようになった五角形をしていて、大瀬崎灯台展望台で目にした雲間の青空の形であった。

それと、絵美さんの今の道筋がKIN240(6・太陽)で、バックミンスター・フラーとシンクロしていたこともただの偶然とは思えないので、書き添えておきたいと思う。2年前、フラーの共同研究者でもあった梶川泰司さんが、フラーのテンセグリティをさらに発展させた共鳴テンセグリティで水の結晶実験をしてみたいとのことで、私がIHMに繋いで会報誌『共鳴磁場』の中で対談と実験を行ったことがあった。

梶川さんが事前に予言(予測)した通り、この時の実験では、中心部が五角形に近い珍しいタイプの結晶が撮れた。サッカーボール状に炭素原子が結合したフラーレンC60(フラーに因んで付けられた名前)に六角形と五角形の部分があるように、また準結晶には五回対称性が見られるように、「5」という数には自然界を貫く不思議な働きがあるようだ。

大瀬崎で天が見せてくれた青空は、五人で五島を巡った記念というだけではなく、「宇宙を貫く五の働きに注目せよ」というサインだったように、私には思えるのである。(D)

自己存在の月13日 11・鷲(KIN115) 

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