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陳情令 美しき二人のケミストリー

天涯共に奏でる二人の琴笛
噂には聞いていた『陳情令』全50話。今はNetflixでも絶賛全話配信中。中国発のBL小説が原作の仙境ファンタジー時代劇である。私は中国映画やドラマに疎く、まず仙境ものというジャンルがよくわからなかったのだが仙境ファンタジーは仙境、人里離れた美しい自然に住まう剣や術を使える修行を積んだ名家の仙人達が化け物、傀儡(かいらい)などと戦う中華版時代劇ハリーポッターといえば理解がしやすい。中国のファンタジー映画ならカンフー使いでワイヤーアクションで剣豪が剣で戦い術を使い水面をスーッと飛ぶ描写が「あるある」となるがあれは武侠、武侠ファンタジーというジャンルらしく、仙境とはまた違うらしい。私でも知っているグリーンデスティニーなどは武侠ファンタジーで仙境ファンタジーもそこから派生した人気のあるジャンルものなのであろう。陳情令は魔法使い物語『ハリーポッター』と熾烈な王家跡目争いドラマ『ゲームオブスローンズ』をものすごくうまく盛り込んでいる。名家の仙人のイケメン達がゾンビや鬼や敵と戦いながら切磋琢磨し成長し学び愛や裏切りに傷つき真の友と(愛する人)共に平和な世とは正義とは何かを見つけていく古今東西王道少年少女漫画的ストーリーでもある。違いはただひたすらに主人公が可憐でチャーミングで圧倒的に耽美な世界観、全てが美しいのである。

出会った頃の学生時代の座学中の二人

ウサギは好きかい?
主人公魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と藍忘機(ラン・ワンジー)の二人が知己となり出会い壮絶に別れ再び16年後に再会する、再会してからを主軸にストーリーを描いている。(現在から始まり16年前の過去へ話は戻りそして現在に戻る。全話50話長い。長いけれどあっという間である。)さらに各宗家のサブキャラの兄たち弟たち、弟子たちの関係性などはKPOP用語で言うならばヒョンライン(グループのお兄さんたち、先輩)とマンネライン(グループの歳の下の子たち、後輩)のケミ(カップリング)はまさに大手事務所所属のナムジャドル(男性アイドルグループ)の如くな相関図である。ちなみに彼らは現実世界でも陳情令ライブを開催しキャラクターソングや陳情少年というグループで舞台で舞ったりしている。

陳情少年

まず圧倒的少年漫画的主人公である魏無羨。彼の屈託のない明るさ笑顔人懐こさ素直で一直線な性格は全ての人を虜にし時にはイラつかせてしまう。人たらしである。好き。

魏無羨と藍忘機


魏無羨が太陽なら藍忘機は月。自分に厳しく他人にも厳しい。常に清く正しく生きていきたいと思っている。無口でツン。好き。

藍忘機
相関図

陳情令のどこにハマるのか、それは魅力的な主人公二人の絆と愛憎入り乱れる各宗家の若君たちとの友情と争いなのだが、登場人物が多すぎて覚えられないのでは?50話なんて長すぎるのでは?と最初は怯んでいた。(登場人物の中華名も難しい)話は飛びますが、私はメンバー13人いるSEVENTEENのファン、通称カラットなのでこの陳情令相関図を理解できた。様々な宗家の特色、衣装やヘアメイクにインテリアも凝っており、まさにナムジャドル!長髪の見目麗しい若君たちがキャッキャウフフしている様や嘆き悲しむ姿に一喜一憂し物語にBL要素なんて必要はなく(原作はBL小説ですがドラマではほぼ直接的BL表現はありません。規制のためか全くありません。逆にそこがよいと思います。)脚本からそれぞれの行動や関係性の変化や表情や細やかな心の動きが感じ取れるのである。あと素晴らしいのが各登場人物の歌うキャラクターソング。劇中でも重要な場面で出てくる。この歌のタイトル、歌詞の意味を知ってしまうと…涙、もう戻れない。公式よありがとう。陳情令の公式YouTubeチャンネルではメイキング動画もキャラクターソングも充実しておりドラマ→公式YouTubeチャンネルでメイキングとエンドレスに楽しめます。多謝。シェイシェイ。

二人がデュエットする主題歌「忘羨」
生死と悲喜にたむけた酒 かつての少年に捧ぐ 変わらぬ明月に何を悔いる

藍忘機キャラソン「忘れない - 不忘 -」
視線を重ねた瞬間から忘れはしない

現在は50話観終わり二周目ほぼラスト近くに差し掛かっている。途中、主題歌を聴きながら中国茶を飲みながら陳情令中国語解説YouTube動画を観ながら、とても充実した陳情令ライフを送っています。

陳情令に関するYouTubeチャンネルではこの『エンタメな中国語&韓国語』がすごくためになりオススメ。韓国語と中国語の解説が勉強になります。YouTubeの先生、陳情令の中国語版、韓国語版原作小説もアニメもドラマも網羅していてすごい。主演の王一博(ワンイーボー)は元KPOPアイドルなので韓国語も流暢。無限に楽しみたいと思わせてくれてありがとう陳情令。

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