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NewJeans 〜この手の届かない場所で輝いていて

待望の2nd アルバム『Get Up』全6曲
1. New Jeans
グループ名がタイトル曲 グローバルデビューと今後のライブでの自己紹介ソングの役割の曲なんだから世界のみんなよろしくね 
2. Super Shy
シュパシャー シュパシャー みんなで振り付けを覚えて歌いましょう キャッチーなフリとサビはライブまでには完璧におぼえてきてね 
3. ETA
自然と身体が動くでしょ みんなで踊りましょう 自由に踊っていいからね
4. Cool With You
ストーリー性のあるMV(トニー・レオン登場)コンテンポラリーダンスなんだけどremixどんどん作ってクラブでかかったらすっごい良さそうじゃない?そこのDJ腕の見せどころ
5. Get Up 
アルバムのタイトル曲 どうだったこのアルバムいい感じでしょ?
6. ASAP
エンディングソング ライブでのお別れソング またすぐ戻ってくるから待っててね(ライブで会おう カムバもまたすぐだよ)

※アルバム曲についてこんな感じではないかと想像

あたまからラストまでの流れのストーリー性が素晴らしい。その後のライブを見据えた流れになっている。

パワーパフガールズとコラボが発表された時点ですきってなってしまった

https://www.youtube.com/watch?v=Xw-rOxA0ItI

NewJeans (뉴진스) Live @ Lollapalooza 2023 (Full Performance)
約50分弱のセット
彼女たちの1年間を凝縮したセットリスト
前半はバンドセット〜後半のダンスパフォーマンスセットと飽きさせない作りがすごくよかった。真夏の野外フェスで一時間踊りっぱなし歌いっぱなしは暑さもあるのでかなりハードなはず。KPOPのライブはダンスパフォーマンスありきなのですが、故にすべてが生歌ではなく曲によっては被せだったりするのを皆許容しているので海外のフェスの場でそれをそのまま一時間やってもお客さんが乗り続けられないのでは?と危惧していたので今回の前半のバントセットで客をまず盛り上げていくというのはフェスならでの良さに溢れていた。(比較的おとなしめのCookieであんなに盛り上げられるなんて)あと、彼女たちめちゃくちゃ客の煽りがうまいのね。
前半のバンドセットから後半のnew albumを一気にVTRでも紹介しますよーの流れ。発売されたばかりでも客のノリも完璧で(Super Shy、ETAで最高潮に)これを手本に日本のサマソニも盛り上げていきましょうと熱く誓いました。

誓い

ライブ後の舞台裏で彼女たちが抱き合っている姿には胸が締め付けられた
ハニちゃんver.
この子を連れて

私は普段 カラットをやっており(KPOPアイドルseventeenのファンクラブ会員)アイドルを『推す』時、全てのコンテンツに課金しグッズを買いファンクラブイベントへも参加したいと意気込むところだけど、newjeansの場合はKPOPファンダムのような確固たる絆で守られた、限られた場所ではなくてもっといろんな人たちの前でライブをやって彼女たちのアーティスト性の素晴らしさ、曲の面白さをみて聴いて感じてほしいと願ってしまう。手の届く存在ではなく手の届かない場所で輝いていて欲しい。

とはいえ、ASAPのMVはガーリーな可愛さの中に毒と不気味さがありこのまま消えてしまうのでは…と思わずにはいられない。ソフィア・コッポラの初監督作『ヴァージン・スーサイズ』を想起させるビジュアル。

ソフィア・コッポラの初監督作
芝生に寝転ぶ金髪の少女たち

『ヴァージン・スーサイズ』は5人姉妹たちが次々に自ら命を経ってしまい彼女たちは何に絶望していたのか現実に存在していたのか回顧録として中年になった当時の少年が美しい思い出として語るストーリーなのだが明らかにnewjeansのプロデューサーであるミン・ヒジンはかなり意識していると思う。
私たちはアイドルという存在を勝手に崇め祭り神格化した挙句、絶望させられたと嘆く。日本とは異なり韓国ではアイドルの寿命は短いと言われている。ファンダムは強固だけれど一度何かが起これば離れていくのは速い。特に、韓国はパリパリ文化(流行り物には飛びつく代わりに飽きっぽい。ショップもカフェも映えるキュートなお店だけどハリボテ感が強い)
彼女たち、プロデューサーたちもそのことを分かった上でこちらに訴えかけているのではないか。

今、輝いている美しい姿をおぼえていて。たとえあなたはすぐに飽きて忘れてしまうかもしれないけれど。その裏には暗い影があったとしても。

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