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びわの種で癌の完治は期待できない

拡散された時期は不明ですがびわの種には癌を治す効果があるという噂が広まり、2021年度(令和3年)に農林水産省でびわの種には天然の有害物質が含まれてるとして噂を否定する声明が出でおりますが最近は農林水産省の声明は医薬品が売れなくなることを危惧した政府の嘘であるという論調が広まっています。
今回のびわの種に関する問題について私はツイッターで「びわの種で作った甘露煮が農林水産省主催の大会で賞を取ったからびわの種が有害であるのは農林水産省の嘘」としか受け取りようのない内容の書き込みを見たのを切欠に事実確認をしました。

タイトル通り癌の完治を期待しない方が良いです

先ず初めにびわの種を販売している業者に問い合わせてみた結果を端的にお伝えするなら癌に関する効能を否定する回答が出ました。
問い合わせで聞いた情報以外にも調べてみたところ古い時代にはびわ(種以外にも葉や果実なども含む)による民間療法が存在していましたがこれは医療技術が発達する前に重宝されたものであるので癌に対する治療効果を医学的根拠を保証するものではありません(現代でも販売されているびわの種を配合したハンドクリームなどの効能は信じて問題ないです)
また、びわの種による健康被害については農林水産省から発表される前である2019年度の時点で多数の報告例が出ており、その原因はびわの種に含まれるアミグダリン(体内に入ると青酸という毒性の物質になる成分)の過剰摂取とのことです。
実際、びわの種を粉末にした製品の謳い文句に「アミグダリン由来成分確認済み」というのがありますがこれは毒性が食品衛生上問題ない濃度であるという意味でびわの種に含まれる毒性そのものを否定していません。

結論としてはびわの種は化粧品や健康食品などに使われる原材料であっても癌を治す特効薬では無いということです

また、びわの種に関する情報は農林水産省や河野太郎が信用できないというのならびわの種を使った製品を取り扱っている販売元に問い合わせして癌に対して効果的なのかを確認すればどの情報が本当なのか判るでしょう。

どんな情報でも信じる前に確認を怠らないようにしましょう

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