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三浦春馬君から鈴木亮平さんへ、「せかほし」のバトン。

新MCでの「世界はほしいモノにあふれてる」生放送から二晩明けた今朝、じんわり思った。
JUJUさんの新しいお相手が、鈴木亮平さんで良かったな、と。

オープニングから大泣き。

オープニング始まって間もなく、JUJUさんの「Remember」が流れてきただけで、ぶわっと涙が溢れる。
まだ神尾さんのナレーションも始まらず、誰も出てきていない状況なのに。
私ってば、情緒不安定なのかしら、ええ、そうだろう。
そして、神尾さんはナレーションの最後に言った。

「世界はほしいモノにあふれてる。これからも旅を続けていく、一緒に。」

涙腺ダム決壊。
ソファで前かがみ気味に座って見ていたので、涙がフローリングの床にダイレクトにボタボタ落ちる。
これから「も」って言った!「も」って!!
それは、これまでいた人も一緒にって意味、含ませてる?
っくぅ、せかほし~~~~~っ!!!!!
そういう意味ではないかもしれないが、何でもかんでも春馬君に結び付け、番組が始まって約2分で、息がちゃんと吸えなくなるほど泣く。

「せかほし」には春馬君のスピリットが在り続ける。

スタジオに切り替わり、神尾さんの進行によりMCの紹介。
暫くのお休みを経ての生放送で、ちょっと緊張感も伝わってくる。
JUJUさん、元気そうで良かった。
鈴木亮平さん、大きくって穏やかそうで、醸し出す安心感が半端ない。

亮平さんの出演作は色々観ているけれども、私は特に「西郷どん」の奄美大島編が好きで、その回だけは消したくなくて、未だにうちのDVDレコーダーの中に録ってある。
亮平さんも、やはり役作りが凄くって、太ったり痩せたり、時代劇から変態仮面まで幅広く役をこなすけれども、素で話す様子を見ていると、実に落ち着いた聡明な人という印象を持っていた。

亮平さん、最初のご挨拶でこう語った。

大切な友人から受け取った大切なバトンなので、皆さんと一緒に思い切って楽しんでいきたいと思います。

春馬君のことね!
春馬君のことに触れてくれてありがとう。

JUJUさんと亮平さんが、9月に初顔合わせした時のビデオが流れ、その中で、二人は春馬君を偲んで語ってくれていた。
亮平さんが、「せかほし」の一番の魅力はJUJUさんと春馬君の掛け合いで、二人は姉弟(きょうだい)のようだと言うと、「本当に姉弟でした!」と言い切ったJUJUさん。
そして、亮平さんは、春馬君が愛した「せかほし」を引き継いでいきたいと、はっきりと言葉にした。
この数分のやり取り見てただけで、嗚咽号泣。
そうよね、JUJUさんにとっては、春馬君は、仕事のパートナーという役割を超えた、弟のような存在だったのだろう。
誕生日プレゼントにって、京都のピンク色した銅の茶筒を選んでくるような人。
そんな可愛い弟だよ!
その弟を、会った翌々日に失った、その心中を察するには余りある。
それから亮平さん、春馬君と親交のある人で良かった。
「世界中の良きものを愛でる心」を持っていそうな人で良かった。
春馬君の事を受け止めてくれて良かった。
あぁ、泣ける。

それにしても、亮平さんのコメントにはどうしてこうも泣かされてしまうのか。

亮平さんのブログのこの文章(↓)がもう、拝みたくなるほど尊い。

それでも私は、彼が愛し、作り上げてきたこの素晴らしい番組を大事に受け継いでいくことが、彼が彼らしく、真っ直ぐに生きてきた証になると信じました。

そう、「せかほし」の存在は、春馬君が春馬君らしく、真っ直ぐに生きてきた証。
こんな思いでMCを引き受けてくれたのならば、もう感慨無量としか言いようがない。
フルマラソンかと思っていたら、いきなり駅伝みたいになってしまった感じだけれども、春馬君から亮平さんに、襷ならぬ、バトンはしっかりと渡ったんだなと思う。

今回の放送、春馬君がいない感じがしなかった。
春馬君の姿は見えないけれども、この番組の作り手の皆さんの心の中には春馬君はまだいるのが伝わってくる。
ちょっと今は旅に出てていないんですけどっていうぐらいな感じ。
春馬君のいた2年半はそのままに、後は皆がちゃんと引き継いでくれる。

仕事のこととは言え、この夏、それまで春馬君の身近にいたであろう、「せかほし」のキャストやスタッフの皆さんは、私なんかが想像できないほどにとてつもない悲しみに覆われてしまっただろうと思う。
10月8日の放送は、彼らがその悲しみを乗り越えようと、次へ進み始めたその第一歩で、その踏み出した姿を見てよと、わざと生放送にして、ありのままに私たちに示してくれたような気がする。
今回の放送を観終わった今としては、まるで駅伝の中継所で、前のランナーから次のランナーへ襷がしっかりと手渡ったことを見届けさせてもらったような、そんな気分でいる。

これからの「せかほし」と私の関係は、7月18日以前のそれに戻るのだろう。
週の半ばを過ぎ、ちょっと疲れが溜まってきた木曜日の夜、お風呂から出たあたりで何となしにテレビに映っていれば、ぼけ~っと世界の美しいモノを眺め、何か飲み、JUJUさんと亮平さんの緩い会話を流し聞く。
「せかほし」はそういう類の番組だ。
時によって、観たり観なかったりするかもしれないが、以前と違うのは、「せかほし」は三浦春馬という一人の人間が愛した大切な番組で、彼がこの番組を通じて、世界中の素敵な物について日本中に伝えてくれようとしていたという、理解というか認識というか、心構えが今はあること。
これは、ずっと忘れない。

沢山の世界中の素敵な物に巡り合って、愛でていきたい。
それから、大切に物とお付き合いをしながら、「経年美化」を楽しんでいけるような人生を歩んでいきたい。
それもこれも、春馬君が教えてくれたことだから。

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垣 公華子
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