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ドラマ「最高の離婚」の中の三浦春馬。

今回はちょっと切り口を変えて、このドラマを取り上げてみる。
え、三浦春馬君、このドラマ出てないでしょ?
その通り、春馬君はこのドラマには出演していない。
では、なぜ。
登場人物のセリフの中に、三浦春馬君の名前が出てくるのだ。

このドラマ、私の好きなドラマ・ベスト10に入るぐらい好きなのだけど、春馬君の名前が出てくることをすっかり忘れていた。
SNSでこの動画を上げてる人がいて思い出して、その名前の使われっぷりが面白かったので、ここでシェアしておく。

あらすじ

光生(瑛太さん・当時)と結夏(尾野真千子さん)、諒(綾野剛さん)と灯(真木よう子さん)の30代のアラサー夫婦2組が、紆余曲折を経ながら、結婚や離婚、家族の在り方を描くラブコメディ。光生(みつお)と結夏(ゆか)は東日本大震災の日をきっかけに出会って結婚した夫婦。光生は割と神経質で小うるさい、結夏は良く言えば大らかで悪く言えばガサツ。この結夏が、三浦春馬君のファンという設定なのだ。

「お前の好きな三浦春馬君は家中のドア開けっ放ししてんのかっていう。」

第1話「つらい。結婚って、長い長い拷問ですよ」、光生が歯科医院の診察台に寝っ転がりながら、妻の結夏のことを、高速早口で愚痴る。

あの人自信持って「言ったよね」って断言したけど、あの人言ったの1月の頭ぐらいって話ですからね。頭ぐらいですよ。雑でしょ。あの辺、その辺、この辺、何でも雑ですよ。何でドアを開けたままにできるんだろう。ドアは閉まってるからドアでしょ。お前の好きな三浦春馬君は家中のドア開けっ放ししてんのかっていう。

いやー、春馬君は開けっ放しにはしそうにないね。結夏のことはお前呼ばわりなのに、春馬君のことは君付けでいう光生。きっと、結夏が春馬君のことを君付けで呼んでいたからでしょうね。「三浦春馬君、好き~っ!」って。「今、春馬君見てるから話しかけないで!」とか「春馬君出るから、テレビ見せてよ!」とか、光生に言ってそう。

「三浦春馬に似てんの?嘘!いや、それ行かなきゃいけないっ!」

第2話「あなたなんて死ねばいいのに」、光生と一緒に家にいる結夏に、電話が掛かってくる。この時、既に光生と結夏は離婚している。

はいはい、ミカさーん!うん。メール?見た見た!あ、でもさー、30の女が飲み会なんか行ってメンズたちに引かれない?マジで?いや~、モテないよ!いや、モテるかな?ジュノンボーイクラス?マジで?いやそれ、盛ってない?ちょっと~!三浦春馬に似てんの?嘘っ!いや、それ行かなきゃいけないっ!

結夏じゃなくても、春馬君に似てる人が来るなら行ってみたいと思うわな。結夏的には「行きたい」ではなく「行かなきゃいけない」。春馬君ファンとしては、やっぱり行っておかないとならない義務感に駆られるのだろう。

結夏は、何をきっかけに春馬君のファンになったんだろうか。時間にルーズな結夏の性格からして、「恋空」とか「君に届け」とか映画ではない気がする。結夏は、光生との映画デートの待ち合わせにも大概遅刻してきて、映画が始まってても「10分しか経ってないでしょ。何か起こっただけでしょ。」と言って、映画を観る人。きっとテレビドラマだろうと思う。「ブラッディ・マンデイ」あたりかと想像する。
結夏は当時30歳だったから、今年は37歳になるはず。結夏が、もしもこの2020年の三浦春馬君に起こった出来事を知ったら、どう思っただろう。案外、もう別のイケメン俳優に心移りしてるかもしれない。横浜流星君あたりとか。でも、一度でも春馬君のことを好きになった結夏ならわかってくれるかな。「カネ恋」を観て、喪失なのか、絶望なのか、何て表現していいかわからないぐらいに、ただただ打ちのめされているこの感じを。明るく励ましてもらいたい。

どうして三浦春馬。

この「最高の離婚」が放映されていた頃の、春馬君の見た目はこんな感じ。

「最高の離婚」が放送されていたのは、フジテレビの2013年1月~3月の木曜22時の枠。
そう、その枠の次のクールは「ラスト♡シンデレラ」。
「最高の離婚」のセリフの中に三浦春馬君の名前が出てきた、その経緯はよく知らないけれど、脚本作っている段階で、1話のセリフに入れる、結夏が好きになりそうな若手のイケメン俳優の名前を誰にするかとなった時に、次のクールのドラマに出演する春馬君が最適として選ばれたのではないかと推察する。
しかも、ここに名前の入る俳優は、知名度も人気もある、その時代の「若手イケメン俳優の代表」みたいな人でなくてはならないし、更に、家中のドアを開けっ放しにはしなさそうな人でなければならないのだから、やはりベストな人選だったのではないか。
結果として、台詞の中に春馬君が出てきて、見事にハマった。
「最高の離婚」は、番組も出演者も沢山受賞している凄いドラマで、その中に春馬君の名前が残っているのも嬉しく思う。
こういう登場の仕方も面白い。

名前だけではなくて。

「最高の離婚」の脚本家は、かの坂元裕二さん。
とにかくセリフの掛け合いが最高に面白い。
これは百聞は一見に如かずなので、観たことがない方はぜひ一度、春馬君の名前がどこに出てくるか探しながら、是非見てみて欲しい。
このドラマの一番好きなセリフは、スペシャル版の冒頭、やはり歯科医院での、結夏に対する光生の愚痴り。
もうこれは春馬君と全然関係ないけど、面白いから書いておく。

妻が遅刻したから。何で遅刻したんだと思います?フハハハハハハ。三度寝しちゃったから。三度寝!?メキシコの地名かなんかかと思いましたね。二度寝ならまだしも、三度寝なんて普通しません。コモエスタ・サンドネスタ!ブエナスタ・アルデス・サンドネスタ!え、それ何?

もう声を出して笑ったわ。
坂元さん自身が、最近はあまりドラマの脚本は書かなくなってしまったようだけど、「最高の離婚」とか「カルテット」みたいな、こういう坂元さんの軽快な会話劇に春馬君も挑戦してみてもらいたかった。
きっと面白く演じてくれただろうと思う。
笑わせてもらいたかった。
それから、30代、40代と年を重ねて、夫婦や家族のドラマで、夫として父として、20代にはできなかった役どころを演じてみてもらいたかった。
また違った三浦春馬を見せてくれたのだろうな、………と思ったら、また泣けてきたじゃないか。

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