見出し画像

乳がん検診で引っかかった話の続き その1

去年の夏の健康診断で、私の胸にしこりが見つかった。

その時の検査の結果として、そのしこりは悪性の所見(つまり、癌)は認められず、繊維線種か葉状腫瘍のいずれかの可能性があるというものだった。
繊維線種か葉状腫瘍かの判断がつきにくいケースも結構多いらしい。
その時はそんなにサイズとしても大きくないので、今すぐにそのしこりを摘出する必要性はないが、サイズが大きくなってきたら、摘出が勧められる可能性があると説明を受けていた。
単にサイズが大きくなりすぎて、見た目的にもよろしくないということもあろうが、特に葉状腫瘍は急速にサイズが大きくなる傾向にあり、また、葉状腫瘍には良性・悪性など顔つきが色々あり、今、良性でも悪性転化することもあり、また、悪性の場合は他にも転移しやすい傾向があるのだそう。
但し、

葉状腫瘍の頻度は、乳房にできる腫瘍全体の0.3-0.9%とされ、さらに悪性葉状腫瘍は葉状腫瘍の16-30%、女性100万人に2.1人といわれています。

国立研究開発法人
国立がん研究センター 希少がんセンター
https://www.ncc.go.jp/jp/rcc/about/Phyllodes_tumor/index.html

とのことで、発生頻度としては非常に稀とのことだった。
悪性の場合はかなり厄介な話になるので、その半年後に経過を見るため、再度、超音波検査をすることになっていた。
そのまま変化がなければ、それ以上に病院での経過観察は要さず、通常の検診に戻れるとも言われていた。

その超音波検査を先日行った。
しこりは大きくなっていた。
3センチは超えていないが、前回から1センチぐらいは大きくなっていた。
医師からは摘出が勧められた。
すぐに私もその方向性には納得して、驚きも悲嘆もなく、手術を受けることを決めた。
全身麻酔をしての手術になるので、入院は4、5日位を見ておいた方がよいとのことだった。
手術前に、良悪性の判断をつけるための検査はしてもあまり意味がないのでしないことにもなった。

この半年もの間、自分で気づいていなかったわけでもない。
前回の検査から3か月ぐらい経った頃には、「何だか、前よりしこりがはっきりしてきたような気がするなぁ。」と思ったりもしたが、しこりが大きくなっていることを受け容れたくない自分がいた。
それに、生理周期との関係で、胸を触るタイミングによっても、なんとなくしこりの大きさの感じ方も異なるようにも思えて、気のせいかもしれないとも思った。
しかし、検査から5か月ぐらい経った頃には、気のせいではなく、しこりは確実に大きくなっていると感じるようになった。
そこですぐさま、病院の検査の予約を前倒ししてもらっても良かったのだが、私の気はどうにも進まなかった。
まだ、覚悟が決まらなかったからだ。
きっと摘出手術を勧められるのだろうが、私はこれまで大きな怪我も病気もしてこなかったため、外科的な手術を受けるのはこれが初めてで、恐怖心が拭えなかったし、ここまでくれば数週間の差などは大した意味は持たないだろうとも思った。
本当なら、まずは診察を受けるのが重要で、診察を受けてから、ゆっくり考えて手術を受けるかどうかを決めても良いのだろうが、躊躇していた。
そうこうしているうちに検査前の1週間を切り、私は本腰を入れて色々調べたり、様々な可能性を考えたりして、それぞれの自分の考えをまとめておいた。
そして、私としては、遅かれ早かれ、しこりは摘出しようと腹をくくった。
その状態で検査を受けての診察だったものだから、医師の勧めはすんなり受け入れられたというわけだ。

手術の日程はまだ決まっていないが、来月以降になる見込みで、それまでの間に、手術に必要な事前検査を受けていくことになった。
全身麻酔での手術になることは、予想していなかったわけでもないけど、局所麻酔で日帰り手術だったらいいと思っていたのもあって、若干ショックはあった。
やはり、サイズがそれなりにあるから、局所麻酔だと利きが甘い時があって痛くて大変になってはいけないだろうからと、全身麻酔が勧められたのだと思う。
これがもし、ここまでのサイズになる前に診察に来ていたら、局所麻酔での手術で済んだのかもしれないとも思うと、半年待ってしまった自分を悔いるところもあるが、その程度のサイズだったら、まだ摘出しなくても良いという判断もありえ、結局、どうだったかはわからない。

入院期間が長くなることで心配なのは、それだけ仕事を休まなければならないということと、家のことをどうするかということだ。
職場にはこれから相談する。
家のことは、使えるものは全部使って乗り越えるしかない。
それなりに長く生きてくれば、時にはこういうことも起こるのだろう。
できたら個室にしてもらおう。

それと、もう一つ、早めに診察しておいた方が良かったかもと思ったことが一つある。
それは、担当の医師が変わっていたということだ。
以前のnoteにもあるように、専門医がいるからこそ、その病院を選び、わざわざその専門医のいる日にかかっていたのだが、その先生がその病院での診察を終了したらしいのだ。
もともとは他の大学病院の常勤医だった先生が、非常勤として、私の行った病院に来ていたらしいが、その先生は来なくなって、その先生と同じ大学病院に勤めているらしき、若めの先生に代わった。
前の先生は非常に経験豊富で信頼をしていたこともあり、今度来た先生に対しては、正直、「あなたで大丈夫?」という感じだが、基本はチーム医療だし、もう私は手術受けることには異論ないし、まあいいかとも思う。
ちょっと早めに来ていれば、前の先生に診てもらえたのだろうと思う。

大きな方向性が決まって、気持ちはすっきりしている。

今後、実際に入院した時や手術の状況は、ここでまたお知らせ出来たらよいと思っている。














もしサポートをいただけるのでしたら、自身の心を潤すような音楽や映画などなど、エンターテイメントのコンテンツ購入に充てさせていただこうと思います。