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クリスマスツリーはなんでワクワクするの?

クリスマスツリーって
なんでワクワクするんだろう。

とにかく大きな木が大好きな私には
クリスマスツリーは 
ひとの無意識の樹木信仰だと思う。     

オーボンヴュータンのクリスマスツリー


シャングリ・ラ東京のクリスマスツリー


シェリュイのクリスマスツリー


サントリーホール前カラヤン広場のクリスマスツリー


玉川高島屋のクリスマスツリー


玉川高島屋のクリスマスツリー



クリスマスツリーとは、
元々キリストとは関係なく、
北欧の古代ゲルマン民族のユールという
冬至の祭のための樫(かし)木が元型。

寒さに強く冬でも葉を枯らさない
樫の木を生命の象徴としていた。

その土着の樹木信仰を、  
キリスト教に改宗させようと
樫の木を切り倒したところ
すぐ側から樅の木が生えてきたので
樅(もみ)の木に変えることで
キリスト教化したという神話がある。

樅の木は横から見ると三角形で
三位一体を表しているという。

父なる神が頂点で、
子と精霊が底辺の両端。

てっぺんの星は、ベツレヘムの星。
ベツレヘムとはキリストが生まれた場所なので、ベツレヘムの星は
イエス・キリストのことをさす。

樅の木の漢字が、
木に従うと書くのも
偶然ではないのかも。


もともと土着の樹木信仰からきている
ということから、
日本人の松の木への思いと同じだなと思った。

日本では、常緑で冬でも青々とした葉をつける松は
不老長寿の象徴とされている。
魔除けや神がおりてくる宿り木としても珍重され、
お正月に家の門に飾る門松には
歳神さまを出迎えるという意味がある。

いけばなでは、松は最も格式が高い木として
お正月に若松をいける。

冬至を境に太陽に光が増していくことから
古代は冬至を元旦にしていたところが多かった。

「一陽来復」(いちようらいふく)とは冬至を意味し、
悪い事が続いた後で幸運に向かうこと、
陰気が極まった後に冬至を境に陽気に向かうことを意味する。

おめでたい太陽の復活の日に
真冬の寒さのなかでも青々と葉を繫らせる木に
生命のエネルギーを感じて
世界中の古代の人たちが常緑樹をおまつりしていた。


木のそばにいつもいて
人に従うのではなくて
自然に従って生きたい。

メリークリスマス

世界中のすべてのひとが
幸せに包まれますように

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