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垂直の詩

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空       言 間 に 立てる 葉
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#詩人

踊る

踊る

国家という曖昧な
イデオロギーという曖昧な
科学という曖昧な
酩酊のなかに踊らされるデカダンス

前にならえと並ばせられた列を離れて
僕は圧倒的現実のなかで舞い踊る
音楽は流れている
脈打つビート

風を踊る
波を踊る
言葉を踊る
その一瞬に

イズムを離れたリズム
軽やかなステップで大地を踏む
覚醒と躍動の足音は宙を舞う
そのとき僕は音楽になる

圧倒的現実

圧倒的現実

アボリジニたちの音楽に楽器は存在しない。
低く地を這うディジュリドゥの倍音。
木片を打つブーメランの響き。
そして肉体。

調律という不自然さのない。
西洋音階という抑圧のない。
自然と隔たることのない。
骨と声の音楽。

伸縮する筋肉は大地を踏み鳴らし。
からっぽの筒の中を風が通りぬける。
音楽そのものが呼吸している。
音楽という圧倒的現実。

夢見のなかで、マングローブ。
夢見のなかで、ユーカ

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