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浮いてるだけで楽しい

「浮いてるだけで楽しい」と言うダイバーさんは多い。ボクもそう思う。ふわふわしてるだけ。中性浮力でいるだけ。それだけで楽しい。

ダイビングは、そもそも浮いてるだけで楽しいものなのだ。だからそこが深くても浅くても、そんなに変わらない。“浮いてるだけ”に、水深は関係ないのだ。

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浮いてるだけなのに、プラスで海が青かったりキレイだったりする。ニゴってても(先があまり見えなくても)浮いてるだけで楽しいのに。さらには、光が差し込んでくる。もうちょっと言うなら、生物がいる。

それでも、浮いてるのが一番楽しいのかもしれないな。

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初級コースの講習では、中性浮力の実技がある。

息を吸い込んで、体が浮きはじめるまで待つ。浮いたら、沈むために息を吐き出す。浮いたり沈んだりを繰り返す。

それに慣れてきたら、普通に呼吸するだけで浮いてる状態になることができる。“浮いてるだけで楽しい”には、少しの技術がいる。

ボクも浮いてるだけで楽しめる人だ。
もうひとつ付け加えるなら、浮きながら、耳を澄ませるのが好きだ。何も聞こえないようで、何か聞こえているようで、不思議な感じがするのだった。

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“浮いてる”ってのは、日常ではなかなか体験できないことだ。

ドラゴンボールでいうところの、舞空術だ。
鳥山明先生の世界ですら、全身から気を放出させなければできないのだ。ダイバーは、それができる。

浮いてるだけで、楽しい。

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